アメリカン・ホラー・ストーリーについて紹介しますなんつって、もう半年経ってしまいましたね…もう2018年も終わるのか、早っ!
ということで、先日シーズン6も見終わったことだしちょうど良い機会なのでアメリカン・ホラー・ストーリー(以下、AHS)をご紹介したいと思います
たしかレンタル屋でジャケットが目に入ったのが観るきっかけだったかなと思うんですけど、こちらがそのジャケット
ん~、スタイリッシュ
妊婦と思われる女性の上に逆さで佇むラバースーツ…もう美しさすら感じますね
イメージビジュアルもお洒落なんですのよ
それもそのはず、このドラマは女性の視聴者をけっこう意識してるみたいで、言わば「スタイリッシュエロホラー(※公式名称じゃないよ!)」な感じなのです
で、AHSを手がけるのはあの『glee』のライアン・マーフィー
これは!もう!面白いに!決まってる!
AHSは今のところシーズン7まで制作されてますが、シーズン毎にストーリーが一新される(ホラー・アンソロジー)ので、洋ドラにありがちな「なんか話長くてよく分からなくなってきた」がないんです!!
もうひとつ面白いのが、シーズンが変わるとストーリーもキャラクターもスパッと変わるのですが、出演してる俳優はほとんど同じなところ
なので、前シーズンで慈愛に満ちたキャラをやってた人が次のシーズンで殺人鬼になってたりもします
演技の振り幅すげーな
どんどん見続けているとたぶんお気に入りの俳優ができると思うので、「次はどんな役で出るのかな?」って楽しみ方もできます
お次はAHSはどのシーズンから見ればいいの?って話なんですが、シーズン1から見れば間違いない
…が、ぶっちゃけどこから見ても面白いです
FFと同じだネ!
手っ取り早く「好みそうなやつから見たい!」って方のために、各シーズンの特徴とめっちゃ簡単なあらすじを紹介していきますよ~
特徴は(独断と偏見により)「セクシー度」「ホラー度」「グロ度」を「★」の数で表しますね
(個人的にジャパニーズホラー的な怖さと、スプラッター的な怖さは違うと思ってるので、ホラーとグロを分けました)
セクシー★★★★ ホラー★★★ グロ★★
ボストンからロサンゼルスのとある屋敷に引っ越してきたのは、「ハーモン一家」。
精神科医を営む夫ベンの浮気、妻ヴィヴィアンの流産、娘バイオレットの自傷癖…。問題を抱えた一家は新しい土地で家族関係をやり直そうとしますが、屋敷に到着した一家は不動産屋から「以前住んでいた住人は変死した」という事実を知らされます。
図々しい隣人、大火傷を負った謎の男、病んだ青年との出会い。そしておかしな出来事が次々と周りで起こりはじめ、一家は屋敷にまつわる幽霊たちについて知ることになるのです…。
→記念すべきシリーズ一作目。一話からテンポ良く進んでいきます。ジェシカ・ラングの演技がほんとうにクセになる。シーズン6まで見て思うのは、シリーズの導入としてめちゃくちゃ出来が良いなと。
セクシー★★★ ホラー★★★ グロ★★
次の舞台は、閉鎖的で鬱々とした空気が漂う"ブライヤークリフ精神病院"。殺害した女性の皮を剥いで作ったマスクを被った殺人鬼「ブラッディ・フェイス」が収監されていると知った記者のラナは、取材のため精神病院を訪れます。病院を管理するシスターに無理やり入院させられたラナは、ブライヤークリフで信じられないものを目にしていくことになります。1960年代アメリカの、恐ろしい精神病院事情にも触れているお話です。
→精神病院で起こる怪奇現象を描きながら、実際に行われていたであろう「ひでぇ話」を織り交ぜています。過去と現在の話をうまく切り替えながら、精神病院で何が行われてきたのか語られていく今作。ほんとうに怖いのは生きた人間だよね。
セクシー★★★ ホラー★★★ グロ★★
突然不思議な力に目覚めてしまった少女「ゾーイ」は、親元を離れニューオーリンズの寄宿学校に入ることになります。そこに集まっていたのは、ゾーイと同じく不思議な力を持つ少女たち。彼女らは"セイレム魔女裁判"を生き延びた魔女の末裔であり、自らの命を守るため寄宿学校で力の使い方を学んでいたのです。そこへ現れた「血塗られた貴婦人、マダム・ラローリー」や「ブードゥーの女王、マリー・ラヴォー」。魔女たちの生き残りをかけた戦いが始まります。
→呪いの館で娘役をやったタイッサ・ファーミガが再び主人公として登場。ゾーイの同級生たちがみんなまさに「ティーンエイジャー」って感じのスレかたをしていて、少女たちの群像劇として見ても面白いです。このくらいの年の頃って、自分が世界で一番!って信じて疑わないものなぁ。ある意味とても眩しい。そして個人的には魔女団バージョンのOPが一番好きです。ブードゥー怖い。でもマリー役のアンジェラ・バセットはほんと美人。
シーズン4・怪奇劇場(原題:Freak Show)
セクシー★★★★ ホラー★★★ グロ★★★★
1950年代、フロリダ。"普通の人"とは少し違う外見の人々に対し、まだ偏見が激しかった時代の物語。とある事件により発見された結合双生児ベットとドットは、世間からの奇異の目を逃れるように病院に収容されていました。そこへエルサ・マーズという女性が現れ、二人へショウビジネスの話を持ちかけます。エルサに導かれた二人がたどり着いたのは、変わった身体の人たちが集まる「見世物小屋」でした…。
→みんなのトラウマ殺人ピエロが出てくるよ!おばけ的なのも出てくるけど殺人ピエロが一番怖い。血と鉄サビの小汚い感じもめちゃくちゃリアルだし怖い。というか色々怖い放送コード的なものが。AHSにはタブーという概念はないのか。ジェシカ・ラングはエルサ役でAHSを卒業。あとマニアックなエロスを感じる作品。
シーズン5・ホテル(原題:Hotel)
セクシー★★★★ ホラー★★★ グロ★★★
男女の惨殺死体についての事件を調査していたロサンゼルス市警の刑事「ジョン」がたどり着いたのは、レトロな雰囲気漂う"ホテル・コルテス"。ジョンはこの場所で、現実か幻想か分からない不思議な体験をしていきます。1920年代の建築当初から続いてきたコルテスの血の歴史。閑散としながらも狂気に満ちたホテルの物語が紐解かれていきます。
→おまちかね、ガガ様が吸血鬼ご婦人として登場だ~!あれ、この人マジで生き血とか吸ってないよね?ってくらいハマってます。あとマット・ボマーの肉体美がいっぱい見られる。シーズン1から出演してるデニス・オヘアがゲイの役で登場してるんだけど、その立ち振舞いの美しいこと…。"ホテル"はシリーズで一番妖艶な雰囲気がありますね。
セクシー★★ ホラー★★★ グロ★★★★
ドキュメンタリー番組「ロアノークの悪夢」で語られるのは、若い夫婦「シェルビー」と「マット」が引越し先の古い洋館で体験した世にも恐ろしい出来事です。番組は二人の証言を元に、本人役の役者を使い再現VTRを作成。夜空に赤い月「ブラッディ・ムーン」が昇るとき、この世に干渉する力を得た怨霊たちが洋館に押し寄せます。
→今作は16世紀に実際に起きた「ロアノーク植民地の集団失踪事件」をモチーフに、ドキュメンタリー番組とその再現VTRという劇中劇で構成されています。まーその映像のグロいこと。惨殺シーンに時間使いすぎて怖いというより正直「もう分かったから次行って?」って気分になっちゃった。でもオチはAHSらしくて好き。
シーズン7は「カルト」ってタイトルで、大統領選挙に絡めたなんやかんやの怖い話らしいのですがまだ見てないので省略します
どれが一番おすすめか?っていうのは、どのシリーズも違う面白さがあるのでコレ!とは言い難いのですが、個人的に好きなのは魔女団と怪奇劇場ですね~
そういえば、シリーズ通して「親(特に母親)と子の関係」っていうのが下敷きとしてテーマに組み込まれてることが多いかなって思います。「親だって人間なんだから色々あんだよ」って遠慮無く言える洋ドラ好きです
あとはライアンマーフィーのドラマらしくLGBTの方たちもいっぱい出てきますね
この辺の描写もけっこう容赦無いです
ホワホワさせるんじゃなくて、賛美も罵倒も正直に描いてるのが逆に清々しくて好感持てます
吹き替えの声優さんも上手い人ばっかりなので、吹き替えで見るのもおすすめですよ~
さてさてAHSシリーズを雑に紹介してみましたがいかがでしたかっ
女性だけじゃなくてもちろん男性も楽しめるドラマになってるのでぜひお楽しみくださいね~!
極度にホラー苦手って感じじゃなければ大丈夫だと思います。たぶん。グロは強め。眠れなくなったらごめんね。まぁ、面白くて眠れなくなっちゃうと思うけど!
追記:ほんとはキャストについても色々語りたい。