みんな、最近ワンピース読んでますか〜?
長きに渡る連載を経て物語も佳境にさしかかり、エッグヘッド編に入ってからは重要な情報がドバドバ放出されてるからもうウソみたいに全話面白いんだけど…情報多すぎて咀嚼するのに時間がかかるよもうちょい手加減して!(手加減してとは言ってない)
で、今回語りたいのが…ワンピースで一番好きなキャラ…ドゥルルルル(ドラムロール)…ジャーン『ロブ・ルッチ』です。わたしが高校生くらいのときにW7/エニエスロビーをやってて、その頃からずっと好きなんだわ。でもあんまり同意されたことない!悔しい!みんなもっとルッチのこと知って⁉再登場ちょい役で撤退かと思いきや予想以上にガッツリ出てるからこれはもう…今しか…語るタイミングなくね?と思い立ったわけです。
各章の中でW7が絵も話も一番好きなのでここも語りたいんじゃが長くなるのでまた今度。ロビンちゃんもアイスバーグもフランキーもCP9も大大大好きなのでほんとに思い入れのある章。泣けるシーン10選とかやったら上位ぜんぶここになっちゃうかも。さて話が脱線し始める(ワンピは無限に話が脱線して困る)前にルッチの好きなとこ語っていこーれっつごー。
ルッチの魅力①:まずは顔
いきなり顔の話かよ!?と思いましたか?いきなり顔の話です。だって無視できない要素でしょルッチの魅力を語るうえで。ガレーラにて初登場したときあまりの顔の良さにまずそこで一目惚れしました。それと同時に絶望。おだっち~こんな顔の良いキャラを限定島で登場させるのひどい、この章終わったらもう出てこなくなるやん…おわた…と勝手にショックを受けてました。後に章ボスであることが分かったとき、どれほど嬉しかったかは言うまでもあるまい。ちなみにルッチが敵なのまっっったく予想してなくて普通にめちゃくちゃビックリしたし、カクはもっとビックリした。
顔パーツとバランス整ってる美顔だけど、眉とヒゲ、変な形だよね。ここがおだっちのキャラデザの好きなところで、ただ綺麗なだけだと目が滑るからあえてズラしを入れることで目に止まるデザインにしてる。いわゆる「マイナスのデザイン」というやつ。でもズラしを入れてるのにかっこ良く描けるのがスゲ〜〜〜。これの真骨頂がマルコだと思います。
W7編は「フランキー加入とメリー離脱という主軸だけが決まってて、誰が裏切り者かは描きながら決めた(意訳)」って聞いたことがあるんだけど、そうだとしたらおだっちもルッチのデザイン自分で気に入ってたってことかね?うれし〜!と思って本人のコメント確認したら「ハトを乗せた変な奴」呼ばわりでたいそう笑った。採用理由:「変だから」は笑う。
ルッチの魅力②:ハットリの存在
そう、ルッチは肩にハトを乗せた変なやつなのです。自分の衣装に合わせ毎回お召し変えするくらいには仲良しで、ハットリもルッチを心配したり、重症から目が覚めたところ嬉しそうに話しかけて(?)いたりと、かなり懐いている様子。
しかしですよ、改めて考えるとあの冷酷残忍マンが任務のためとはいえ5年間「腹話術でしか他人と喋らない変な男」で通してたのめちゃくちゃ面白くない?「諜報部員だから素の声をあまり知られないほうが良い」はまぁまぁ納得…いや、他メンバーはフツーに生活してるし、本来あんなキャラ付けする必要ないじゃん…。幼少期からずっと一緒にいるハトをどーしても任務に連れて行きたくて考えた結果だったらほんと面白い。任務開始したら腹話術で喋り始めたときの他メンバーの反応が気になる。ぜったい「!!!!???www!?!、??wwwww」ってなってる。
「殺しができなくてつまんないストレスから誰とも口聞きたくなくて腹話術してた説」もあり、これだったら理由がガキっぽすぎて逆に好き。
ルッチの魅力③:お仕事エンジョイ勢
そんなハットリとも過ごした幼少期。出生までは詳しく語られていませんがかなり幼い頃から政府の諜報員としての訓練を重ねていた様子。マザーカルメルのエピソードからして、カリファのようなサラブレッドタイプではなくどこかから拾われてきた子供の可能性もありますね。ここらへんは本筋に関係ないので仮に設定があったとしても表には出てこないでしょう。妄想の余地ですよみなさん。
政府の教育ゆえか生まれ持った性質ゆえか、ルッチは「血と争いを好む」タイプの人間です。ただ血が流れるのを楽しむのではなく、自ら戦いに身を投じるのを好むところに生粋の戦闘狂っぽさを感じる。在野であればそれこそ秩序に楯突く存在としておたずね者コース一直線上ですが、幸いなことに体制側の人間であり汚れ仕事も請け負う闇の諜報員。「"正義"の名のもとに流血沙汰を許可されている」CPはまさに天職。
ルッチの仕事へのスタンスとして面白いのが、自身は正義の信念なんてなーんにも持ってないというところ。個人的理由で殺人はしない、愛着のある故郷にいる人は守る、くらいの分別はあっても、基本は自分の嗜好を正当化するために"正義"を掲げているだけ。それは自分自身は地位にも権力にも興味がないという言動にも繋がっている。とにかく権力を傘に着て趣味をエンジョイしたいマンなので、自分が楽しくお仕事できる職場なら上司がバカだろうが外道だろうがどうでもよさげ。…というようにルフィさんとぶつけ合えるような個人の主義主張がなく、未だに名前を呼んでもらったことないどころか覚えてもらってないまである悲しき章ボスです。
ただ、公私混同しているようでしてないのがすごいところ。上からの命令であれば長年平和なつまんねー大工仕事も(ハイクオリティで)こなすし、任務達成のためにバカ過ぎる上司をさり気なくフォローすることもあります。政府の教育の賜物、ほんとプロだよね。えっ、赤犬にちゃんと報告しなかったじゃんて?麦わらを四皇とは認めてない💢から…。
ルッチの魅力④:プライド高くて根に持つタイプ
冷酷無比な闇の正義の道具…なルッチですが、エッグヘッドの件でしれっと報告無視してるようなところからも分かるとおり、普通に感情はあります。なんならプライドめっちゃ高いし根に持つタイプです。自分を負かした麦わらはイラつくし、元上司にお礼参りも忘れないし、仲間の裏切りに動揺するし、意外と人間味がある描写が所々でされている。
表紙連載からも分かるとおり、CP9のメンバーは読者が想像する以上に繋がりが深いらしい。この表紙連載ほんと大好き。犬猿(猫犬?)の仲でありながらルッチがぐったりする姿を見て呆然としたような後ろ姿のジャブラ、退院するときに後ろでとっても嬉しそうに飛び跳ねるフクロウとクマドリ、みんなでボーリングに行くシーン…仲間とならボーリングまで行くのか…。あとこの、退院するときにお世話になったお医者さんと素直に握手してるんですよね、ルッチ。アイスバーグさんの有能さやルフィさんの器を認めてたり、このへんの感覚はなんというか、普通のちゃんとした人と同じだよねっていう。
スパンダムの祝杯の誘いは断るのに、その後わざわざカクとカリファとワイン開けてニコニコなの仲良くて笑う。なんだか仲間というより家族みたいな空気を感じるんだよなぁ???CP9のみんな、罵りあったり頭にきたり呆れたりしても、いざ困ったら助け合うでしょ当然、みたいなところが…。幼い頃から厳しい訓練を一緒にこなしてきた間柄だしね。みんなプロなので任務に支障をきたすような甘さはないと思いますが、彼らなりに"絆"のようなものはあるのでしょう。それをベタベタ表に出してこない(作品的に必要ない描写だし)のが、逆に諜報員という仕事の悲喜を感じてええなぁと思う。
余談ですが、CP9連載で一番好きなシーンはカリファが女の子からお花を受け取っているところ。あのワンシーンだけで色々と察することができてマジ大好き。カリファ本編にももっと出しておねがい。
ルッチの魅力⑤:スピード系体術キャラはシンプルで良き
アラバスタ(スナスナ)・空島(ゴロゴロ)と、驚異的な強さだったロギアの大ボス続きのところにゾオン系のボスとして登場。あっ、オヤビン。 当時はまだ「ゾオン系(笑)」みたいな扱いだったにも関わらずしっかりルフィを苦戦させた要因がスピード特化のモデル豹と「六式」ですね。これね〜、六式の設定を出すタイミングうまいなと思う。ここより前だと強すぎるし、ここより後だとしばらく見栄えしない戦闘技術だもんね。覇気が出てきてからはまたメインウェポンにできるようになったけど。
そんな六式使いのゾオン系ボスであるルッチ、ルフィさんのギア2/3お披露目の相手として存分にやられ役となってくれます。「能力による"身体強化"」の相手として純粋に身体能力が優れてるキャラが相手になるのはうまいよな〜。特に"スピード系"なのが良い。
ルッチは悪魔の実を選んで食べたんですかね?それとも食べたのがたまたま豹だったのかな?「お〜ネコ科の猛獣ええやん六式とも相性いいし😁」で食べたのか、食べてから「えぇ〜ロギアじゃないん?💦まぁ鍛えれば強いし良いか」となったのか気になる。前者と後者で、カクカリファに言った「どんな能力でも使い方次第だし弱くはならない」の意味がだいぶ変わってくるじゃん。どうなんですか?気になるよい!
エッグヘッドでの再戦、アニメだと覚醒前のバトルが挟まれてて大歓喜。わしゃあ能力バトルも好きだけど、こういう殴り合いが好きなんじゃあ。そしてニカルフィにニヤつく悪〜い笑顔さいこう!!覚醒フォルムさいこう!!四足歩行さいこう!!ネコネコしいしなやかな身体捌きとってもさいこう!!ありがとうアニメスタッフ!!
ルッチの味わい深い台詞集
「五年住んだが…こんな島にゃあ… 名残り惜しむ情もわかねェ…」
いつになったら血を見られるんだおれは…とイラつきながら過ごしたであろう五年間。他三人はなんかちょっと情わいてね?お前ら分かってるよな?任務終わったんだからな?と釘さす含みも感じる。そして、「場合によっては自分にちゃんと"情"がある」と分かっている台詞。
「何もかも半端なお前に 「CP9」は務まらん 「六式」揃ってこその「超人」だ 坊や……」
幼馴染ズには甘いところもあるが新入りの若造には厳しいルッチ。おれら六式極めたのCP9だぞというプライドの現れでもある。そして自分の所属する組織への忠誠心は高いことから、ネロが任務を忘れて感情的に行動しようとしたことを「半端」と表現しているのだろう。「坊や」という言葉選びに、隙あらば煽ったろうというワンピボスあるあるが感じられますね。
「世の中には…… 死んだ方が人の為になるという 不幸な星の下に生まれる人間もいるもんだ……」
ここから始まる一連の台詞。よくもそんな言い方しやがってと読者の怒りのボルテージをアゲアゲにする怒涛の煽り。その後ロビンちゃんに拒絶されて動揺するサンジを見てめっちゃ良い笑顔してるあたり、完全に意地悪で言ってるので性格が悪い。しかしロビンちゃんの境遇が「不幸」であると理解する情緒はある。同情はしても、任務遂行に罪悪感はないのが諜報員のプロなんだわ。
「フクロウを倒せたのは見事だ お前も充分 超人の域にいる」
スパイにしてはおっちょこちょいすぎるフクロウ(とクマドリ)も、実力的にはちゃんとCP9の仲間として認めているらしい。ネロにはあんなに厳しかったのに、暗殺計画をバラすフクロウは許すの!?甘ッ!!
「なかなかのボスの器… どっかのバカに聞かせてやりたいもんだ」
任務内容に殺しが含まれていればだいたいのことは我慢するが、バカの判断ミスや無茶振りに振り回されるのだりぃ〜くらいの表情はときどきしている。保身や出世欲しか頭にないスパンダムバカと比べて、トップの自分が一番身体を張って筋も通っているルフィさんの人間性は普通に高評価。それはそれとして戦ってて楽しいし任務だから殺すねするのがルッチである。
「望むところだ!! いの一番に殺したいのは 貴様だからな 麦わらァ!!!」
再戦後、ルフィさんに煽られてついつい大きい声を出してしまった場面。エッグヘッドは状況が状況なので大声を出すシーンが多い。クールなやつが慌てたり動揺して怒鳴っちゃう展開、意外な一面が見られたりするから好き。この後「お前倒したら仲間も全員やったるからな💢」みたいにたたみ掛けていて、やっぱエニエスロビーのことめちゃくちゃ根に持ってるんだなぁと感慨深く(?)なりました。
「「四皇」のNo2…!! 殺しがいがある…!!!」
いやもう四皇って言っちゃってるじゃん!?認めてるの隠す気もうないやん!!と笑った台詞。昔はルフィ以外眼中にないくらいの実力差があったけど、こう考えるとゾロもめーっちゃ強くなったよなぁ。エッグヘッドにルッチが来た時点で、「いまや四皇のルフィとやりあえるんか?」て議論されたけど、CP0のトップが四皇倒せちゃったらお話的にマズいんだから倒せるわけがなく、だとしたら実力的には盛っても四皇幹部くらいかな?てことで、ゾロとやりあうのは納得です。飛び六<ルッチ≦大看板くらいのイメージ。でも今回は乱戦だからわかりにくいね。
番外編:ナミさんにクッソ嫌われてるルッチ
「イヤー!! 嫌いアイツ まだやめてなかったの!?」
このナミさんすっごい笑った。「あいつ、嫌い!!」じゃなくて「嫌いアイツ」って言い方ほんと好き。ワンピースの台詞まわし好きなんだよな〜、落語好きなのが影響してるのか口語表現がうまいし粋でかっこいい。
「イヤー!!」がいつもの強敵にビビってる感じじゃなくて嫌いな虫に遭遇したときみたいな叫びで、「まだやめてなかったの!?」が「あんだけの失態でまだその仕事続けてるの?なんで!?やだ!しつこい!」なニュアンス。W7やエニエスロビーでの、ナミさんの嫌な思い出が詰まってるなぁと感じる台詞ですな。またCPで暗躍してると分かったとき同じく「えぇ…(困惑)」ってなったから、そこまでのいきさつも色々考察できて良い。
ワンピースはわたしが少坊の頃に連載がスタートしてからずっと読んでるので、人生の半分以上の付き合いになってます。だよな?同年代の中年オタクたちよ。
そんな感じで文字通り人生の一部になりすぎているせいか、そういえばわざわざ好きなキャラの話とかあんまり…してこなかったな?と思いまして…満を持して(?)レジェンド推しのルッチ語りをしました。実は3倍くらいの文量をかなり削ってお届けしたのですが~…削っても綺麗にまとまってなくてごめんね!さすがにルッチの話は止まらなくなる。でも「わりとおもしれー男でしょ」というのは一通り詰めこんだと思う!
エッグヘッド無事に脱出できるんですかね〜…もちろん気持ち的には生き延びてほしいんですがメタ読みすると半々ですね。。。感情出す描写が多くなったことで、正直ここで退場かも…と覚悟してる。だって人間味が盛られるということはですよ?「ここに尊厳があるえ?これを…こうだえ〜〜〜!!(メコメコォ!!」ってやりかねないだろ尾田セン聖は…。この先の話に役割を持てるような展開になれば生存もあるかな、くらい。「今までの行いのツケ」をここで払わせて退場させればそこそこ盛り上がるくらいのポジションにいるキャラかなぁって。繰り返しますが生き伸びてほしいですよ、好きだもん。だけどそのためにキャラ造形を曲げるってことはしない(今までもしてこなかった)信頼感もあるので…まぁ一緒に見守ってください。
今後なにか進展あったら追記するかも。しないかも。わかんない。
みんなもルッチ愛でてくれよな!じゃあの!