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好きなものについて書きなぐったメモおきば

【NARUTO】久しぶりに好きなNARUTOキャラの話する(後編)【卑劣様】

NARUTOの好きなキャラを語りたい後編〜。

前編はこちら↓

llooyll.hatenablog.com

 


突然ですが、「作中で一番卑劣だと思うNARUTOキャラ」を一人思い浮かべてください

 

 

 

あなたが思い浮かべたのは…


二代目火影 ですね?


これがメンタリズムです。

 

 

2/19は卑劣様のお誕生日!…ということで、今回はおたおめ企画を兼ねてわたしがNARUTOで一番好きなキャラである二代目火影・千手扉間についてお話していきます。


前回同様、既読者向け・ネタバレあり

 

 

●千手扉間

みんな大好き卑劣様。コラ画像から端を発し、ネタとしても一流の忍としても多くの読者に愛されているためもう語り尽くされている感じもしますが、個人的に好きなところや気になるところ、卑劣なところを改めて幼少期から順を追って語っていきたいと思います。

 

幼少期

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もちもちしてる卑劣様かわいい

・「ルール作って戦えばいいのに、大人はバカ。(要約)」と子供らしからぬ合理性を持っておきながら、父親の前では子供ムーヴ全開で兄者を庇うという卑劣なあざとさ。そういえば柱間は父親に似てるけど扉間はあんまり似てない。母親似なのかな?

・柱間にとっては既知の事実であるが、「探知は俺の方が上」という台詞で自分は兄者より探知が上手いんだぞということをわざわざ読者に教えてくれる。戦争編では影分身の術について「ワシが作った!ワシの術!」と大声で主張していることからも、自分の得意分野にはかなりプライドがあるようだ。

・この頃からヘッドギアを愛用している。フサフサはまだ装備していない。


青年期

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マダラ曇らせ斬り

「飛雷神斬り!!!」を披露して読者を沸かせる。アニメ版だとこのときの立ち回りが詳しく描かれていて、「イズナが放った火遁を水遁で打ち消す→発生した水蒸気に紛れてクナイを数本放つ→写輪眼で見切って避けるイズナ→マーキングしてあった一本を使って飛雷神斬り」…という流れ。写輪眼で見切り避けて油断するところまで計算済みで、なんなら最初に火遁で追い詰められているように見えるのも段取りのための芝居かもしれない。うちは絶対殺すマンである。きっと作中に登場していないだけで数々のうちはメタ技を開発したのだろう。卑劣様を相手にして、写輪眼を持っているからといってクナイを避けた程度で安心してはいけないのだ。しかもこれ手の内を知っていたとしても、扉間の方に飛雷神を使う/使わないの主導権があるのでフェイントにもブラフにも使えるという非常に卑劣かつ実用的な技。ちなみに斬った後に技名を叫んでおり、少年漫画のセオリーなどどこ吹く風の卑劣様なのであった。

・柱間に対して「弟を殺すか自害しろ」と無茶なことを言ってくるマダラに、当然のように憤慨。ここ、「オレを殺すのか?」って台詞でも良いはずなのに「…このオレを殺すのか?」という台詞で「兄者にとって大切なこのオレをまさか殺すわけないよな?」みたいなニュアンスを強調している。それはそれとして、兄者が当然のように自害を選ぶ姿には珍しくかなり動揺して「ウソだろ…!?」みたいなリアクションをする。でも自害を止めようとはしない。兄者はこういうの一度言い出したら聞かないことを痛いくらい分かっているから。

・火影選出について。扉間は「柱間がマダラを火影に推すこと」には反対していない。ただし民主的な運営をやっていくにあたって、それは通らないと思うけどね?というスタンス。よく「柱間は現実を見てる理想主義者、扉間は理想を見てる現実主義者」と評されるが、このシーンがまさにそうである。この場の会話はしっかり盗み聞きされてマダラが暴走するひとつのきっかけになってしまうのだが…。


火影期

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意外と触れられないが卑劣様は超美形なのだ

あと銀髪赤目とかいう誰もが好きな恵まれたカラーリング

・よく勘違いされているが、うちはを里の隅に隔離し暗部の監視をつけたのは二代目火影である扉間ではなく里の上役3人。全てに裏切られた(と勝手にひとりで盛り上がっちゃった)マダラが離反してしまった経緯から、扉間は千手からうちはへの信頼の証として警務部隊を任せ、居住地を定めただけ…ということを忘れてはいけない。「(うちはを)政から遠ざけた」という言については、後任の火影時代にも上役にうちは一族が入れられていない状況から察するに真であるといえる。が、逆に聞きたい…あなたが火影なら、どう転んでも厄ネタになりかねないうちはの人間を里の重要ポジションに置きたいですか?と…。よって扉間はなるべくこじれないよう最善の一手を打っただけであって、うちは滅亡の直接の原因になったとは言いがたいだろう。むしろ呪われた一族とまで言っておいてこの程度の処置で済ましており、さらに里に尽くすうちはを評価していたり瀕死のサスケを助けようとしているあたり、きちんと個人にも気を配れる徳の高いお方なのである。だよね?(圧)

・岩隠れの無と霧隠れの幻月は扉間と同期の影。「消える!分裂!塵遁!」の無様に、「幻術蛤!水蒸気爆発!」の幻月様、「穢土転生!飛雷神!影分身!」の扉間様…さすがガチ戦争世代、想像しただけで死屍累々の地獄絵図である。扉間の卑劣な術の数々を目の当たりにした影たちが、それに合わせてエグい術を開発していったのだろうか…。無様の有名な台詞「これは二代目火影の卑劣な術だ」の部分、「木の葉の」ではなく「二代目火影の」と言っているあたり、当時エドテンを使えた(使った)のは扉間のみで、しかも「あ〜、あいつの術ね」と認識されるくらいには有名だったようだ。そりゃそうだ。ヘイト管理も卑劣なまでに完璧。

・この頃、金銀兄弟と交戦しているが「雲との会談のときに不意打ちされた」描写と「扉間班で任務を行っているときに囮になって戦った」描写の二つがあり、おそらく不意打ち事件が先(扉間班のときはすでに金銀兄弟のチャクラを知っていたため)。他のキャラクターの台詞から、金銀兄弟に負けた、あるいは瀕死の傷を負わされたのは間違いなさそうだが、年表に照らし合わせると交戦した後も生き延びてはいるようだ。このあたりの時系列がよくわからなくなっているのは、扉間がまったく老けてないせいである。あと岸影が適当にエピソードをお出ししたせい  柱間細胞とかいうトンチキ生物の兄者はともかく、卑劣様はほんとなんなの?


穢土転生(一回目)

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この後みんなで仲良く死神のお腹の中に逝きました

大蛇丸に穢土転生されたのが扉間の本編初登場シーン。このとき猿が「死者を弄びおって(怒)」みたいなことを言ってて、いま読むと開発者である扉間の前で言うのかなり笑える。つまり穢土転生を開発したのが扉間というのは完全な後付け。ナイスな後付けだが。

・後に鬼鮫が大規模水遁を披露したことにより、「水のない場所でこんなレベルの水遁を!?」発言がネタにされ始める。実は二代目って大したことないんじゃね?説が囁かれるが、物語終盤で二代目の水遁はそもそも使い方が違うということが分かり読者を喜ばせることになった。

・千手兄弟の穢土転生を相手にした三代目の絶望はいかばかりだっただろうか…と思いきや、飛雷神も影分身も互乗起爆札もナシというナーフ状態の召喚であったため、アニメ版での猿の呆け顔にも納得である。扉間先生が普通に走って向かってくる!?ワンチャン勝てるでコレ!とでも思っていたのだろう。


穢土転生(二回目)

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作中でいちばんエドテン目が似合うと言っても過言ではない卑劣様

屍鬼封尽を解かれて再召喚。穢土転生をホイホイ使う大蛇丸に苦言を呈すも、「あんたの作った術や政策のせいでいま色々大変なの(意訳)」とチクチク言葉で返される。一応擁護しておくが、扉間は戦争時代にクソ術をたくさん作ったとはいえ全ては里を守るためであり、きちんと禁術にして秘匿している。掘り返して使うやつが悪いのである。って思ってそう。

穢土転生については、あのお人好しの柱間をして「あまりいい術とはいえぬ」程度の評価であることから、いかに大戦当時が過酷な環境だったか想像に難くない。直後に柱間は「だからあの時オレが言ったように…」と続けているが、「こんな術作ったらロクなことにならんぞ」という感じで反対したことがあったのだろうか。これに対して扉間はキツめに「黙れ」と返して遮っているあたり、術の開発経緯には思うところがあるのか、あまり深堀りされたくはないようである。(大蛇丸と話の途中だったこともあるが。)

・初見のサスケには、うちはというだけで「悪党に付くだけはある」「呪われた運命」「悪に憑かれた一族」とかなりボロクソ言っており、一族そのものにはほぼ悪印象しかないことが分かる。だいたいマダラのせい。大蛇丸に「あんたの政策のせい(二回目)」とチクチク言われてもまるで後悔していないばかりか、こうなると思ってやったまでよと開き直っている。実際、後述するうちはの性質を考えると、うちはを里のエリートとして立てつつ警戒できるベストな選択だろう。「一族どうしの枠を取り払い、無駄な争いを避け平和を実現する」というのが、柱間(とかつてのマダラ)の願いだった。二人の夢をできる限り取りまとめた扉間は、二代目火影としての役割をきっちり果たしたといえる。

・うちは闇堕ちの歴史が、まさかの「脳の病気」のせいだったという衝撃的な事実が扉間によって明かされる。ところで「脳内に特殊なチャクラが吹き出す」のはどうやって解明したのかな。白眼の人にでも観察させたのだろうか…?研究者気質な扉間だからこその発見である。


戦争合流

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卑劣様の手首はセクシー。ここテストに出ます

・十尾+オビト戦。「こうやるのだ」のシーンはあまりにも有名で、読者が軽々しく「エドテンてゾンビ爆弾にすればいいんじゃねw」とネタにしていた使い方を開発者自ら披露するというかなりのサービスシーン。実は英霊召喚術じゃなくて情報収集&撹乱と人間爆弾が正しい使い方でしたとか、主人公パのキャラが使っていい技じゃないぞ!「うちはこういう技持ってますけど…それでも戦争…します?(笑)」みたいに交渉のカードにも使える。悪魔かな?

・「飛雷神互瞬回しの術」なる、ミナトとのコンビ技が見られる。「飛雷神回しをやるぞ」の一言でミナトが完全に理解しているので、飛雷神の術を習得する際にスキルツリー的な感じで覚えるものなのだろうか。習得難易度が高いようだが、連携技があるということは少ないながら他にも使い手がいたと思われる。でも影分身出せば一人でできちゃうのかな。影分身も飛雷神も、柱間やマダラのようなフィジカルチート忍じゃなくても実用可能かつ利便性の高い術だ。この2人の背中を見て育った扉間は「限られたひと握りの天才」だけではなく、多くの忍のレベルを底上げするような術をたくさん開発した…のかもしれない。

・うずまき親子への反応を見るに天然バカ兄者系のキャラに好感度が高いようである。特にナルトはお気に入りで、「まるで兄者とともに戦っているようだな」「お前は もしかすると兄者以上の火影に…」「バカで甘くキレイ事を口にするガキ」「だが なぜだか皆に好かれ 頼りたくなる」などなどかなり期待値が高い。というか兄者みを見出してワクワクしているという感じもあるので、兄者大好きなの、バレバレ。また、扉間は一見冷徹な印象もあるが、部下や里の後輩たちに対する態度からし本来は情が深くそういった面の機微にも聡いことがわかる。しかし必要とあらば「それはそれ、これはこれ」と切り捨てることも厭わないというのが恐ろしいところ。さすがファンから「"NINJA"の世界で一人だけ"忍者"やってる」と言われるくらいのシビアさをもっているだけある。

・初見で敵の技(陰陽遁)の弱点に気づく・ナルトとサスケのコンビ技の難しさを見抜く・口下手なナルトに代わり作戦を解説する・瞬身を活用してモブ忍たちのサポートをする…などなど、忍界大戦では直接のバトル以外でも活躍シーンが多い有能卑劣様。忍世界最強は兄者だけど、兄者がやらないことは全部ワシがやるし…というようにバランスの良い兄弟関係であったことが窺える。里の運営においても戦場においても「"いま必要なこと"を高水準でそつなくこなせる2番手」というのは重宝されただろう。そのぶん苦労も耐えなかったということは察するにあまりある。


vsマダラ〜終盤

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虎視眈々と機会を狙っていたようだ

・卑劣様界隈ではしばしば「マダラと扉間ってどっちが強いの?」と議論されることがあるが、扉間の性格上、マダラをやれるならとっくにやってると思うので単純な実力では流石にマダラに軍配が上がるか。しかし全身のみならずご丁寧に頭にまで杭をブッ刺しているあたり、マダラにとってかなり油断ならない相手なのも間違いない。モロが頭だけになってもなお警戒を緩めないエボシ様のごとき念の入れようである。実際、頭だけで天泣とかいうクソ技を放っており、マダラも咄嗟に防御最強のスサノオを出したにも関わらず良い音を出してそれに突き刺さるレベルの威力があったので、マダラの読みは鋭かったといえる。場に出しているだけでプレッシャーを与えられる強キャラの卑劣様、たぶんゲマキでも一枚は持っておきたいレアカード…みたいな扱いなのか。…もしかしたら害悪系のアビリティ持ちかもしれないが。

・手の内を知るマダラに「姑息な奴だ」と罵られるも、否定はせず「お互いにな」と言い返す卑劣様。やはり過去の争いで何度もやりあっているようだ。勝ったマダラも「(自分が勝ったのは)天が味方した」「忍一の速さ」と実力を認めるような発言をしており、認めているからこそ「自由にさせておくと何をしてくるか分かったもんじゃないなこいつ…」と杭だらけにしたということだろう。

・身動きが取れない中、瀕死のサスケに魂をなんとかする術を使おうとしている。もし使えていたら、魂を…どうするつもりだったのか…。なぜ、どうやってそんな術を開発したのか…。そもそも穢土転生は「死者の魂の口寄せ」なので「魂」というものに関して造詣が深いのだと思われる。が、あまり深く突っ込んではいけない

・はんぶんこになったマダラを前に、「エドテンすれば生きてるかどうか分かる!情報も得られるし!(意訳)」と、扉間先生の穢土転生講座ふたたび。兄者が即座に生贄が必要なんですけど!?という感じで突っ込んでおり、ほんとうにそのとおりだよ。敵にするのも怖いが味方にいるのも色んな意味で怖いお人である。

・上記のシーンで扉間を止めた柱間に対して「やさしい奴よ」と登場したハゴロモお爺。素直に柱間を褒めているだけなのだが、扉間からしたら最速最善手を提示した自分に対する嫌味みたいで笑える。その後の「助言するならもっと早くしろよ(意訳)」が嫌味で返しているみたいでさらに笑える。合理的な扉間が言う必要ないことをわざわざ言っているあたり、マジでちょっとイラついたのではないだろうか。

・役目を終えて昇天していく火影たち。扉間はというと、最後までマダラの話をしている。ちょっと今まで見せたことないようなニコニコ顔であり、マダラをなんとかできたのがよっぽど嬉しかったのだろう。それくらいうちは問題が気がかりだったのかもしれない。マダラと扉間は根底の思考が似ているところもあり一定の理解を示しているが、「夢の続きは次代に託す」という扉間と「死してなおひとりで夢を追い続ける」というマダラは最後まで相容れない存在だった。

 

 

 

 


第四次忍界大戦、リアルタイムで読んでいたときは間延びしていた印象でしたが

読み返してみると扉間含む創設期組がかなり良い味を出していて、ここらへんが好きかどうかでも評価が分かれるエピソードになってます

特に卑劣様の立ちまわりは「作中のキャラが作者のIQ超えてきた」とまで言われており(失礼だな)

何回読んでも面白いですね

 


賢く強く美しく、合理一辺倒かと思いきや情にも厚い卑劣様。こんな魅力的なキャラクター、一生推せるじゃん!ということで今後も卑劣様の素晴らしさをうったえていきたいと思います!なので公式からもっと供給ください!創設期のスピンオフとか!

 

 

 

おまけ

今はなきソシャゲの卑劣様

相手目線だとこんな感じなのか こわいですね

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おわり。