rapture

好きなものについて書きなぐったメモおきば

進撃の巨人の最終回を語りたい。【祝☆完結】

進撃最終回読んだので感想書きまーーーす

 

以下注意事項

・オタクがだらだら感想を述べているだけの内容

・一部はこれまでTwitterで呟いてたことのまとめ

進撃の巨人の最終回までのネタバレがあるので、未読の方は要注意

以上ご留意いただきたく

よろしければどうぞ↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに、11年半の連載に幕を下ろした『進撃の巨人』。

いやぁ〜〜〜…ずっとリアルタイムで追ってた作品が終わっちゃうの、さみしいね。

最終回を読んだ感想を一言でいうと「色々あったけど綺麗にまとまっててすごい」です。ゴールを決めてからブレずに走り抜けた作品は最終的に完成度が高くなることが多く、進撃もまさにこれかな、と思います。

盛り上がりとしてはひとつ前の話が実質最終回で、最終回はエピローグと取ってもいいかもしれない。想像していたよりもハッピーエンドだったし。「みんな巨人の力を失って元に戻れました☆」なんていうのは、普通だったら「いやご都合主義展開だな」と言いたくなりますが、進撃の巨人に関してはこれでもかってくらい読者も絶望し続けたので「最後はこのくらいご褒美あってもいいよね…」と思えます。

ただし何もかも解決したわけではなく、人類の8割がエレンの手によって死滅したのは事実だし、(元)壁内人類と壁外人類との衝突が示唆されているあたり、諫山先生は最後まで読者に爪痕を残すサディs………素晴ラシイ作家サンデスネ!

残された問題は山積みですが、エレンから想いを託されたアルミンたちはこれからも諦めずに、長い年月をかけて対話する努力を続けることでしょう。…というとやっぱり希望のあるエンディングという感じがするなぁ。単行本で絶望の加筆しなくていいんだからね!諫山先生!

 
こういう「継承」の物語好きなんですよね〜。進撃の巨人は全体的に見てもこれがテーマのひとつだったと思う。人間が継承していけるのは遺伝子だけじゃないんですよね、こういう「想い」とか「絆」とか「思想」とか。その最たる手段が「会話」・「対話」で、アルミンは最初から最後までそこにこだわっていたキャラクターです。

途中、エレンの「じゃあどうすればいいんだよ」っていう問に誰も答えられず(ここまでの状況の詰め方がエグい…)地ならしは起きてしまったわけですが…やっぱりエレンはアルミンのこういうところを信頼して自分が死んだ後のことを託したんじゃないかなと思います。

アニメ版でアルミンがナレーション担当なのは語り部のようなポジションだったからかぁ。と最後に気がついた。

 

 

そういえば「ユミルちゃんの笑顔はあれなんだったの?」という声をちょこっと見かけたので個人的見解を。

わたしも138話を読んだ段階では「???」だったのですが、最終回で「ユミルはフリッツ王を愛していた」という衝撃の事実(というかエレンの解釈)が明らかとなり笑顔の意味もなんとなく分かりました。と同時に、「ユミルの民のために巨人を造り続ける立場(=奴隷)から解放されたいのなら、ジークの提唱した案でも良かったんじゃないの?」という疑問も解決。

 
フリッツ王に対して「追従する愛」を持っていたユミルちゃんは、自分が自由になることでその愛も断ち切ってしまうことになる…と思いこんでいたため自らそれを捨てることができずにいたのかな、と。

しかし似たような境遇にあったミカサは、エレンに対する「真実の愛」に気づいたうえで自分の手でエレンにトドメを刺し、しかもそのまま愛を失わずにいることができた。なぜなら真実の愛なので。……という姿を見て、自分が欲しかった(探していた)答えを得ることができたユミルちゃんは…ニッコリした…ということなんですか???(聞くな)

たしかにジークの案なら自由にはなれるかもしれないけど、ユミルちゃん的に納得できる答えが得られなさそうなので却下されてしまったのかしら。

それよりユミルちゃんがフリッツ王を愛していたとかいう部分マジ共感できなくて草。こんなのエレンの解説なきゃ分からんわ。でも愛って、その感情を抱いた人にしか分からないし、なんなら本人ですら「なんなのこれ苦しい…意味わからん…でも愛してる…」みたいになってしまうものなので、ユミルちゃんがそうだというならそうなんだろう。

 

 

そして、エレンはほんとうにおつかれさま。

一人の少年が背負うにはあまりにも重い運命だったけど、自由を求めて、タイトルの通り進撃し続けた主人公でした。

人は誰しも、生まれながらにして自由に生きる権利を持っている。でも全員がそれを行使しようとすれば必ずどこかでぶつかり合ったり、代償を払わなければならなくなったりする。そこに向き合い、戦い続けた人生だったと思います。辛かっただろうな〜。でも最後は一番大切な、一番守りたかった仲間たちに気持ちを理解してもらえて嬉しかったんじゃないかな。エレンの選択が正しかったのかそうじゃなかったのかは、後の人類が答えを出してくれるでしょう。エレンがもたらした「巨人のいない世界」で。それで良いと思う。

ちなみに、生まれたてのエレンを抱いたグリシャが「お前は自由だ…」と呟いていたわけですが。それを赤ちゃんのエレンが聞いていたわけですが。エレンは"何でかわかんねぇけど"とにかく自由になりたいなならなくちゃと思って生きていたわけですが。これ、自由とは正反対の…グリシャ(父親)の言葉による"呪縛"…と思えなくもないシーンになってるわけですが!!!???……いやいやそんなわけない…深読みしすぎ…そんな意図はない…はず………ないよね?ない。全部エレンの意思ですたぶん。

 

 

 

というわけで、アルミンとミカサとエレンが「継承」と「愛」と「自由」の素晴らしさを教えてくれた『進撃の巨人』、超面白かったです。

諫山先生、ありがとうございました。