rapture

好きなものについて書きなぐったメモおきば

【NARUTO】久しぶりに好きなNARUTOキャラの話する(後編)【卑劣様】

NARUTOの好きなキャラを語りたい後編〜。

前編はこちら↓

llooyll.hatenablog.com

 


突然ですが、「作中で一番卑劣だと思うNARUTOキャラ」を一人思い浮かべてください

 

 

 

あなたが思い浮かべたのは…


二代目火影 ですね?


これがメンタリズムです。

 

 

2/19は卑劣様のお誕生日!…ということで、今回はおたおめ企画を兼ねてわたしがNARUTOで一番好きなキャラである二代目火影・千手扉間についてお話していきます。


前回同様、既読者向け・ネタバレあり

 

 

●千手扉間

みんな大好き卑劣様。コラ画像から端を発し、ネタとしても一流の忍としても多くの読者に愛されているためもう語り尽くされている感じもしますが、個人的に好きなところや気になるところ、卑劣なところを改めて幼少期から順を追って語っていきたいと思います。

 

幼少期

f:id:llooyll:20220218000853j:image

もちもちしてる卑劣様かわいい

・「ルール作って戦えばいいのに、大人はバカ。(要約)」と子供らしからぬ合理性を持っておきながら、父親の前では子供ムーヴ全開で兄者を庇うという卑劣なあざとさ。そういえば柱間は父親に似てるけど扉間はあんまり似てない。母親似なのかな?

・柱間にとっては既知の事実であるが、「探知は俺の方が上」という台詞で自分は兄者より探知が上手いんだぞということをわざわざ読者に教えてくれる。戦争編では影分身の術について「ワシが作った!ワシの術!」と大声で主張していることからも、自分の得意分野にはかなりプライドがあるようだ。

・この頃からヘッドギアを愛用している。フサフサはまだ装備していない。


青年期

f:id:llooyll:20220218000947j:image

マダラ曇らせ斬り

「飛雷神斬り!!!」を披露して読者を沸かせる。アニメ版だとこのときの立ち回りが詳しく描かれていて、「イズナが放った火遁を水遁で打ち消す→発生した水蒸気に紛れてクナイを数本放つ→写輪眼で見切って避けるイズナ→マーキングしてあった一本を使って飛雷神斬り」…という流れ。写輪眼で見切り避けて油断するところまで計算済みで、なんなら最初に火遁で追い詰められているように見えるのも段取りのための芝居かもしれない。うちは絶対殺すマンである。きっと作中に登場していないだけで数々のうちはメタ技を開発したのだろう。卑劣様を相手にして、写輪眼を持っているからといってクナイを避けた程度で安心してはいけないのだ。しかもこれ手の内を知っていたとしても、扉間の方に飛雷神を使う/使わないの主導権があるのでフェイントにもブラフにも使えるという非常に卑劣かつ実用的な技。ちなみに斬った後に技名を叫んでおり、少年漫画のセオリーなどどこ吹く風の卑劣様なのであった。

・柱間に対して「弟を殺すか自害しろ」と無茶なことを言ってくるマダラに、当然のように憤慨。ここ、「オレを殺すのか?」って台詞でも良いはずなのに「…このオレを殺すのか?」という台詞で「兄者にとって大切なこのオレをまさか殺すわけないよな?」みたいなニュアンスを強調している。それはそれとして、兄者が当然のように自害を選ぶ姿には珍しくかなり動揺して「ウソだろ…!?」みたいなリアクションをする。でも自害を止めようとはしない。兄者はこういうの一度言い出したら聞かないことを痛いくらい分かっているから。

・火影選出について。扉間は「柱間がマダラを火影に推すこと」には反対していない。ただし民主的な運営をやっていくにあたって、それは通らないと思うけどね?というスタンス。よく「柱間は現実を見てる理想主義者、扉間は理想を見てる現実主義者」と評されるが、このシーンがまさにそうである。この場の会話はしっかり盗み聞きされてマダラが暴走するひとつのきっかけになってしまうのだが…。


火影期

f:id:llooyll:20220218001132j:image

意外と触れられないが卑劣様は超美形なのだ

あと銀髪赤目とかいう誰もが好きな恵まれたカラーリング

・よく勘違いされているが、うちはを里の隅に隔離し暗部の監視をつけたのは二代目火影である扉間ではなく里の上役3人。全てに裏切られた(と勝手にひとりで盛り上がっちゃった)マダラが離反してしまった経緯から、扉間は千手からうちはへの信頼の証として警務部隊を任せ、居住地を定めただけ…ということを忘れてはいけない。「(うちはを)政から遠ざけた」という言については、後任の火影時代にも上役にうちは一族が入れられていない状況から察するに真であるといえる。が、逆に聞きたい…あなたが火影なら、どう転んでも厄ネタになりかねないうちはの人間を里の重要ポジションに置きたいですか?と…。よって扉間はなるべくこじれないよう最善の一手を打っただけであって、うちは滅亡の直接の原因になったとは言いがたいだろう。むしろ呪われた一族とまで言っておいてこの程度の処置で済ましており、さらに里に尽くすうちはを評価していたり瀕死のサスケを助けようとしているあたり、きちんと個人にも気を配れる徳の高いお方なのである。だよね?(圧)

・岩隠れの無と霧隠れの幻月は扉間と同期の影。「消える!分裂!塵遁!」の無様に、「幻術蛤!水蒸気爆発!」の幻月様、「穢土転生!飛雷神!影分身!」の扉間様…さすがガチ戦争世代、想像しただけで死屍累々の地獄絵図である。扉間の卑劣な術の数々を目の当たりにした影たちが、それに合わせてエグい術を開発していったのだろうか…。無様の有名な台詞「これは二代目火影の卑劣な術だ」の部分、「木の葉の」ではなく「二代目火影の」と言っているあたり、当時エドテンを使えた(使った)のは扉間のみで、しかも「あ〜、あいつの術ね」と認識されるくらいには有名だったようだ。そりゃそうだ。ヘイト管理も卑劣なまでに完璧。

・この頃、金銀兄弟と交戦しているが「雲との会談のときに不意打ちされた」描写と「扉間班で任務を行っているときに囮になって戦った」描写の二つがあり、おそらく不意打ち事件が先(扉間班のときはすでに金銀兄弟のチャクラを知っていたため)。他のキャラクターの台詞から、金銀兄弟に負けた、あるいは瀕死の傷を負わされたのは間違いなさそうだが、年表に照らし合わせると交戦した後も生き延びてはいるようだ。このあたりの時系列がよくわからなくなっているのは、扉間がまったく老けてないせいである。あと岸影が適当にエピソードをお出ししたせい  柱間細胞とかいうトンチキ生物の兄者はともかく、卑劣様はほんとなんなの?


穢土転生(一回目)

f:id:llooyll:20220218001230j:image

この後みんなで仲良く死神のお腹の中に逝きました

大蛇丸に穢土転生されたのが扉間の本編初登場シーン。このとき猿が「死者を弄びおって(怒)」みたいなことを言ってて、いま読むと開発者である扉間の前で言うのかなり笑える。つまり穢土転生を開発したのが扉間というのは完全な後付け。ナイスな後付けだが。

・後に鬼鮫が大規模水遁を披露したことにより、「水のない場所でこんなレベルの水遁を!?」発言がネタにされ始める。実は二代目って大したことないんじゃね?説が囁かれるが、物語終盤で二代目の水遁はそもそも使い方が違うということが分かり読者を喜ばせることになった。

・千手兄弟の穢土転生を相手にした三代目の絶望はいかばかりだっただろうか…と思いきや、飛雷神も影分身も互乗起爆札もナシというナーフ状態の召喚であったため、アニメ版での猿の呆け顔にも納得である。扉間先生が普通に走って向かってくる!?ワンチャン勝てるでコレ!とでも思っていたのだろう。


穢土転生(二回目)

f:id:llooyll:20220218001325j:image

作中でいちばんエドテン目が似合うと言っても過言ではない卑劣様

屍鬼封尽を解かれて再召喚。穢土転生をホイホイ使う大蛇丸に苦言を呈すも、「あんたの作った術や政策のせいでいま色々大変なの(意訳)」とチクチク言葉で返される。一応擁護しておくが、扉間は戦争時代にクソ術をたくさん作ったとはいえ全ては里を守るためであり、きちんと禁術にして秘匿している。掘り返して使うやつが悪いのである。って思ってそう。

穢土転生については、あのお人好しの柱間をして「あまりいい術とはいえぬ」程度の評価であることから、いかに大戦当時が過酷な環境だったか想像に難くない。直後に柱間は「だからあの時オレが言ったように…」と続けているが、「こんな術作ったらロクなことにならんぞ」という感じで反対したことがあったのだろうか。これに対して扉間はキツめに「黙れ」と返して遮っているあたり、術の開発経緯には思うところがあるのか、あまり深堀りされたくはないようである。(大蛇丸と話の途中だったこともあるが。)

・初見のサスケには、うちはというだけで「悪党に付くだけはある」「呪われた運命」「悪に憑かれた一族」とかなりボロクソ言っており、一族そのものにはほぼ悪印象しかないことが分かる。だいたいマダラのせい。大蛇丸に「あんたの政策のせい(二回目)」とチクチク言われてもまるで後悔していないばかりか、こうなると思ってやったまでよと開き直っている。実際、後述するうちはの性質を考えると、うちはを里のエリートとして立てつつ警戒できるベストな選択だろう。「一族どうしの枠を取り払い、無駄な争いを避け平和を実現する」というのが、柱間(とかつてのマダラ)の願いだった。二人の夢をできる限り取りまとめた扉間は、二代目火影としての役割をきっちり果たしたといえる。

・うちは闇堕ちの歴史が、まさかの「脳の病気」のせいだったという衝撃的な事実が扉間によって明かされる。ところで「脳内に特殊なチャクラが吹き出す」のはどうやって解明したのかな。白眼の人にでも観察させたのだろうか…?研究者気質な扉間だからこその発見である。


戦争合流

f:id:llooyll:20220218001408j:plain

卑劣様の手首はセクシー。ここテストに出ます

・十尾+オビト戦。「こうやるのだ」のシーンはあまりにも有名で、読者が軽々しく「エドテンてゾンビ爆弾にすればいいんじゃねw」とネタにしていた使い方を開発者自ら披露するというかなりのサービスシーン。実は英霊召喚術じゃなくて情報収集&撹乱と人間爆弾が正しい使い方でしたとか、主人公パのキャラが使っていい技じゃないぞ!「うちはこういう技持ってますけど…それでも戦争…します?(笑)」みたいに交渉のカードにも使える。悪魔かな?

・「飛雷神互瞬回しの術」なる、ミナトとのコンビ技が見られる。「飛雷神回しをやるぞ」の一言でミナトが完全に理解しているので、飛雷神の術を習得する際にスキルツリー的な感じで覚えるものなのだろうか。習得難易度が高いようだが、連携技があるということは少ないながら他にも使い手がいたと思われる。でも影分身出せば一人でできちゃうのかな。影分身も飛雷神も、柱間やマダラのようなフィジカルチート忍じゃなくても実用可能かつ利便性の高い術だ。この2人の背中を見て育った扉間は「限られたひと握りの天才」だけではなく、多くの忍のレベルを底上げするような術をたくさん開発した…のかもしれない。

・うずまき親子への反応を見るに天然バカ兄者系のキャラに好感度が高いようである。特にナルトはお気に入りで、「まるで兄者とともに戦っているようだな」「お前は もしかすると兄者以上の火影に…」「バカで甘くキレイ事を口にするガキ」「だが なぜだか皆に好かれ 頼りたくなる」などなどかなり期待値が高い。というか兄者みを見出してワクワクしているという感じもあるので、兄者大好きなの、バレバレ。また、扉間は一見冷徹な印象もあるが、部下や里の後輩たちに対する態度からし本来は情が深くそういった面の機微にも聡いことがわかる。しかし必要とあらば「それはそれ、これはこれ」と切り捨てることも厭わないというのが恐ろしいところ。さすがファンから「"NINJA"の世界で一人だけ"忍者"やってる」と言われるくらいのシビアさをもっているだけある。

・初見で敵の技(陰陽遁)の弱点に気づく・ナルトとサスケのコンビ技の難しさを見抜く・口下手なナルトに代わり作戦を解説する・瞬身を活用してモブ忍たちのサポートをする…などなど、忍界大戦では直接のバトル以外でも活躍シーンが多い有能卑劣様。忍世界最強は兄者だけど、兄者がやらないことは全部ワシがやるし…というようにバランスの良い兄弟関係であったことが窺える。里の運営においても戦場においても「"いま必要なこと"を高水準でそつなくこなせる2番手」というのは重宝されただろう。そのぶん苦労も耐えなかったということは察するにあまりある。


vsマダラ〜終盤

f:id:llooyll:20220218001445j:image

虎視眈々と機会を狙っていたようだ

・卑劣様界隈ではしばしば「マダラと扉間ってどっちが強いの?」と議論されることがあるが、扉間の性格上、マダラをやれるならとっくにやってると思うので単純な実力では流石にマダラに軍配が上がるか。しかし全身のみならずご丁寧に頭にまで杭をブッ刺しているあたり、マダラにとってかなり油断ならない相手なのも間違いない。モロが頭だけになってもなお警戒を緩めないエボシ様のごとき念の入れようである。実際、頭だけで天泣とかいうクソ技を放っており、マダラも咄嗟に防御最強のスサノオを出したにも関わらず良い音を出してそれに突き刺さるレベルの威力があったので、マダラの読みは鋭かったといえる。場に出しているだけでプレッシャーを与えられる強キャラの卑劣様、たぶんゲマキでも一枚は持っておきたいレアカード…みたいな扱いなのか。…もしかしたら害悪系のアビリティ持ちかもしれないが。

・手の内を知るマダラに「姑息な奴だ」と罵られるも、否定はせず「お互いにな」と言い返す卑劣様。やはり過去の争いで何度もやりあっているようだ。勝ったマダラも「(自分が勝ったのは)天が味方した」「忍一の速さ」と実力を認めるような発言をしており、認めているからこそ「自由にさせておくと何をしてくるか分かったもんじゃないなこいつ…」と杭だらけにしたということだろう。

・身動きが取れない中、瀕死のサスケに魂をなんとかする術を使おうとしている。もし使えていたら、魂を…どうするつもりだったのか…。なぜ、どうやってそんな術を開発したのか…。そもそも穢土転生は「死者の魂の口寄せ」なので「魂」というものに関して造詣が深いのだと思われる。が、あまり深く突っ込んではいけない

・はんぶんこになったマダラを前に、「エドテンすれば生きてるかどうか分かる!情報も得られるし!(意訳)」と、扉間先生の穢土転生講座ふたたび。兄者が即座に生贄が必要なんですけど!?という感じで突っ込んでおり、ほんとうにそのとおりだよ。敵にするのも怖いが味方にいるのも色んな意味で怖いお人である。

・上記のシーンで扉間を止めた柱間に対して「やさしい奴よ」と登場したハゴロモお爺。素直に柱間を褒めているだけなのだが、扉間からしたら最速最善手を提示した自分に対する嫌味みたいで笑える。その後の「助言するならもっと早くしろよ(意訳)」が嫌味で返しているみたいでさらに笑える。合理的な扉間が言う必要ないことをわざわざ言っているあたり、マジでちょっとイラついたのではないだろうか。

・役目を終えて昇天していく火影たち。扉間はというと、最後までマダラの話をしている。ちょっと今まで見せたことないようなニコニコ顔であり、マダラをなんとかできたのがよっぽど嬉しかったのだろう。それくらいうちは問題が気がかりだったのかもしれない。マダラと扉間は根底の思考が似ているところもあり一定の理解を示しているが、「夢の続きは次代に託す」という扉間と「死してなおひとりで夢を追い続ける」というマダラは最後まで相容れない存在だった。

 

 

 

 


第四次忍界大戦、リアルタイムで読んでいたときは間延びしていた印象でしたが

読み返してみると扉間含む創設期組がかなり良い味を出していて、ここらへんが好きかどうかでも評価が分かれるエピソードになってます

特に卑劣様の立ちまわりは「作中のキャラが作者のIQ超えてきた」とまで言われており(失礼だな)

何回読んでも面白いですね

 


賢く強く美しく、合理一辺倒かと思いきや情にも厚い卑劣様。こんな魅力的なキャラクター、一生推せるじゃん!ということで今後も卑劣様の素晴らしさをうったえていきたいと思います!なので公式からもっと供給ください!創設期のスピンオフとか!

 

 

 

おまけ

今はなきソシャゲの卑劣様

相手目線だとこんな感じなのか こわいですね

f:id:llooyll:20220218081204p:image

 


おわり。

【NARUTO】久しぶりに好きなNARUTOキャラの話する(前編)

NARUTOがちょっと前にツイッターで話題になってまして(たぶんアマプラに来るぞーとかそういう話)

それがきっかけで「たまには全巻読み返してみるかぁ」と数年ぶりに読んだらもう…いやぁ泣いたないた

 

わたしが中学生〜成人するくらいまでかな?がすごく盛り上がってる頃で、一応ジャンプで連載追っててコミックスも出たら買う、くらいの普通のファンだったのね

でもこれほんと、歳重ねるごとに好きなポイントが増えていくというか、なんなら連載当時は主人公のナルトべつに好きじゃない…なんでこんなにサスケに固執してるの?とか思ってたわけですが

理解したわ

ナルトがどんだけすごい主人公か、大人になってから思い知らされましたね

そして好きなキャラクター上位5人が大きく変動しました

 


ということで今回は好きなキャラを5人ピックアップして色々語っていくよ

※追記:長くなったので一番好きなキャラは後編で。

 

ほぼ原作本編の話、既読者向けなので注釈なし、ネタバレあるからご注意です

 

おしながき

 

 

 

はたけカカシ

実は連載当時あんまり好きじゃないキャラだった。しかしなぜ好きじゃなかったのかという理由が分かり、読み返してから好きになったのでピックアップ。

好きじゃなかった理由は…メンタルが強すぎる…ように見えていたからです。わたしは「運命に振り回されるどうにもならない闇堕ちキャラ」みたいなのに愛着がわくタイプのオタクなので、どんなことがあってもへこたれないカカシに「なんだこいつ…」と思っていたんですたぶん。

・闇の中を歩きながらも闇堕ちしないだら先

カカシの人生を振り返ると「超エリート忍者の父親が里の人にいじめられて自殺し、やっと仲良くなれた親友は目の前で潰れて死んで、自分を慕っていた女の子を自分の手で殺し、師は九尾に殺され、教え子は復讐に取り憑かれて牙を剥く」……うん。いやあの、なにこれ?里抜けたいっつっても許されるだろカカシなら、と言いたくなりますね。いつも飄々としておきながら、ふとしたときの心の内はグチャグチャだったんだろうな…と想像すると、なかなか闇深い。そんなカカシの側でまっすぐ成長していくナルトは、間違いなく希望の光に見えたことでしょう。ていうかわりとナルト(と7班)への感情重いよね…。

中盤〜終盤にかけて、カカシが失ってきたものに対してのフォローが少なからずあったのは良かった。お父さんに想いを伝えられたり、オビトとは「友達」としてお別れできたり、教え子も正道に戻ってこられたり。失くしたものばかりに気を取られず、新しく得た大事なものを守っていくことを選んだこのメンタルの強さよ。そういうカカシの頑張りへのご褒美だったのかなと思います。

・神威ほんと強くね?

「両目神威」が作中最強格のチートなんだけど期間限定能力なのでバランスとれてて、しかも親友に託されたとかいうロマン技…良い…。なんでいきなりそんなの使えるんだよ!?と思いつつも、これまで描写されてきたカカシの器用さを考えればこのくらいできるかな、と説得力はある。

この器用さから「写輪眼使わない方が強く成長できたんじゃね?説」があり、それはまぁたぶんそうかも。でも友達の形見を大事に使い続ける…なぜなら自分の歩む道を、写輪眼を通してオビトにも見ていてほしいから…というクソデカ感情があったのかな?それがカグヤ戦でのカカシオブシャリンガンに繋がっていったんだよなとか考えるとやっぱあれで良かったんだ、と思う。

読み返してみて、カカシはメンタルがさらっと強いんじゃない、かなり重たいものを背負って実はヒィヒィ言いながらも頑張って前を向いて生きてたんだなと気づいたので好きになりました。


志村ダンゾウ

二人目は「はいはいワシのせいワシのせい」でお馴染み(お馴染みじゃない)の稀代様こと志村ダンゾウさん。ダンゾウはねぇぇぇぇぇこういうの!こういうの好きなんだよわたし!っていう感じのキャラです。

・卑劣様にはなれなかった男

ダンゾウは簡単に言うと「猿コンプこじらせ過ぎてやるべきことをやれなかった人」ですかね。「木ノ葉という大木を目に見えぬ地の中より支える"根"」という考え方自体は間違ってないし、里のためなら自分が汚れ役になることも厭わない人でもある。実際それでしばらくは上手くいってたんだろう。おそらくだけど、二代目はヒルゼンの人の良さ、人が良すぎるところも熟知していたと思うので、ダンゾウにはこういう「忍の闇」の部分を正しく補ってほしかったんだろうな。ただ、献身的な役割を演じるにはヒルゼンに対するコンプレックスが強すぎたのかなと。

・自己顕示欲も強すぎ問題

ダンゾウの性格、「野心家」って設定されてるんですが、これ正しくは「忍の世をまとめるのに相応しいのは俺」というより「ヒルゼンにはできなかったことをやってやった俺」がやりたかったんでしょ。死の際に思い出すのがヒルゼンのことって…ほんとにこじらせ過ぎててもう…。ずっと仲良く里運営しとけぇ!でも、そうはなれなかったんだよなぁ。こういうどうしようもないやつのほうに感情移入してしまう…「このバカ〜」って思いながらも愛してしまいますね。なんかダメなところにものすごく人間らしさを感じて。「ストレートなカッコ良さ」に憧れはあるけど、汚い感情のほうに心をかき乱されるのが好き。

あ、そうそう、青年期のダンゾウもちらっと出てきますが顔がめちゃくちゃ好みです。あの腹にいっぱい黒いものを抱えてそうな目つきも最高なんだ。

 

マイト・ガイ

ガイは隠れ人気キャラだと思います。いや隠れてないか。人気か。だって八門遁甲開いたときの見開きかっこ良すぎだもん…。しかもこのときのやり取りも良いんですよね。赤い蒸気を「秋の落葉」、つまりもう死んでいくだけの枯れ葉に例えるマダラに対して、ただ朽ちていくだけじゃなく青葉の養分になるんだと返すガイ。師匠キャラの鑑ですわ。

・師匠だけど死なないし弟子に出番も譲りません

それだけに、本編中ではリーの完全上位互換で弟子の出番食いまくってしまっているところがお前ダメだろ…と思うのですが…w ただ、ガイはリーより一回り歳上なので当然修行期間も長く、リーのポテンシャルはガイよりも上っぽいという最低限の描写が序盤にあるので、歳を重ねたリーはガイよりも強くなれるんじゃないかなっていう想像の余地はあるからまぁ…。良いってことにしておきましょう。

・うちはの強者たちが認める強さ

ただでさえ神話レベルの強さ(+六道の力を手にしている)であるマダラが、同じ神話レベルの強さを持つ柱間しか評価しないあのマダラが体術なら柱間超えてるわお前と評価するって、これ最大級の賛辞なんですよね〜。体術を極めた身体から放たれる"ただの蹴り"。空間が歪むくらいの。終盤であえてこういうの出してくるのがかっこいいなって。

マダラを倒しきれなかったけど、それでいいんです。ガイ自身、八門遁甲を開いてなおマダラに敵うかどうかは分からなかったかもしれない。でもガイにとって本当の勝利は相手に勝つことではなく、自分にとって大切なものを守りぬくことです。どうしても仲間のために時間を稼がなければならなかったあの場面で、ガイは命をかけて己のやるべきことをやりきったということ。いやほんと…かっけ〜〜〜(溜息)。

NARUTOの好きなところのひとつが、序盤から登場してるキャラの「強さの格が下がらない」ところなんだけど、いやむしろ上がっていくことも多くて。カカシの自称ライバルでどう見てもイロモノだったガイ、普通の漫画だったら終盤登場したとしても「そこそこやるじゃん」程度の活躍だと思うんですよ。でも「カカシより強いよ」がマジじゃん…となるわけです。

あと紅とアスマを一方的にボコってたイタチ(と鬼鮫)が、ガイが登場したとたん「うわめんどくせぇのきた」みたいな反応するじゃないですか。当時は「イタチもガイみたいな性格のやつはめんどくさいのかな」くらいの印象だったのが、いや実力ヤバイからなこの人…っていうそのままの意味だったんかい、と後から分かるのジワジワくる。NARUTOはけっこう後付けの設定だろうなという部分もたくさんあるんだけど、こんな感じで上手く描写が噛み合っていくのが面白いですね。

・そういえば疾風伝439話でもがっつり二人の関係かかれてた

ボルトのアニメで(元は小説かな?)カカシと温泉旅行する話が好きで、火影を退いたカカシがガイのこと大事にしてるのなんか良いなって。本編中ではわりとマジメにカカシの心の支えになってた説あるな。あんな性格だから、重荷になりすぎず側にいてくれるのありがたいよね絶対。あれ?親友じゃんこの二人…。

 

自来也

自来也のカッコ良さについては…読めば分かるというか…「バカに見えるけど根は真っ直ぐで立派な志を持ってる男」って…普通にカッコ良いわこんなの。なので連載当時から大好きです。大好きなだけに死にざまにかなり引っかかるところがあって、あんなに必死で残したダイイングメッセージ、そんなに役に立ってなくね?問題。でも、本題はそこじゃなかったんだな、と。

・ペイン編の神展開の起点

ポイントとなっているのはダイイングメッセージの中身じゃなくて、「最期まで諦めない選択をする」というところだったんですね。仮にあそこでフカサク様の言うとおりペインから逃げ延びたとして、そのあと木の葉襲撃、なんとかなったでしょうか。倒せたとしてもたぶん違う…もっと悪い結末で終わっていたんじゃないかな。だってペインがやってきた時点で木の葉の大量死は防げないわけだし。

ナルトは自来也の死によって「大切なものを失う悲しみや痛み」を知り、仇でありながら同じ痛みを知っているペインの言葉に耳を傾けることができるようになった。結果、長門との対話を選び、ナルトの中に自来也の志を見出した長門が輪廻転生を使うことを決め、それで木の葉の人たちの命が助かった(=復讐の連鎖が生まれずに済んだ)…という、なんかすごくロジカルな展開なんだよねここ。「死んだ人が生き返る」描写って、ご都合主義っぽくなると鼻白むものですが、ペイン編は丁寧にエピソードが積み重なっているので感動しちゃいました。

・予言の子は二人いた

そのターニングポイントとなった「諦めない選択」が直接ナルトに響いたのかというと、それもちょっと違って。ナルトは自来也の最期を見てないし、「諦めない忍道」は生前から受け継いでいたし。じゃあ誰のための選択だったの?というと、これはペインの目を通して自来也の死を見ていた長門もうひとりの予言の子のための選択でもあったんじゃないのかなと思います。最期まであがき続けて死んだ自来也を、その時は冷めた感情で見ていたであろう長門。でも「"自分が死んでも"、信念は受け継がれる」ということを、師の死にざまと弟弟子の言葉、この2つの要素によって気づかされた。自分がかつて諦めてしまった平和への願いを思い出すことができた長門は、それをナルトに託し"自分の命と引き換えに"輪廻転生の術を使った…ということかなと。

・ナルトの中に宿ったもの

里だけでなく忍世界全体の未来を考えていた自来也は、歴代火影とも少し違うスタンスのキャラですね。そんな自来也が世界を放浪して見たもの・感じたことはしっかりナルトの中に根付いている。憎しみに憎しみで返すのではなく別のやり方を模索する考え方は、尾獣たちとの交流、果てはオビトの説得にも大きく関わってきます。こういう擬似家族や師弟において「"gene(遺伝子)"ではなく"meme(文化的遺伝子)"を残す」っていう関係性がけっこう好き。意志や信念が受け継がれていくのも「この人がたしかに生きてきた証」だなと思うので。もちろん死んでしまったことは悲しいですが…多くのキャラクターに影響を与えながら読者の記憶にも残り続けるすっごい素敵なキャラだなーと改めて………やっぱ泣けてきたわ!

 

 

 

サクっと書くつもりが長くなってしまったので今回はこのへんで。

次回はわたしの一番好きな、そしてみんな大好きなあの卑劣キャラの話をしまーす。

お楽しみに。

【ネタバレあり】妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ感想

fgo2部6章クリアしたので感想をなぐり書きしまーーーーーす!

恒例の注意事項

・下記の文章はあくまで一個人の「感想」であり「評価」ではない

・ネタバレあり

・だらだら長い

以上ご留意いただきたく

誤字脱字気づいたことあったら追記修正するかも

 

 

 

 

 

 

もう一度言いますがこの先ネタバレ注意です

 

 

 

 

 

 

うーん長かった6章

「ひとつの歴史ある空想世界」という感じだったので、前半はじっくりと世界観の説明をする必要があったんでしょうね

進めていく中で「いつ何が起こったのか」が重要なのかな?と思ってできるだけメモをとっていたんですが…

あるやん!年表が!左上に!!!

後編に入ってから気づいた〜〜〜w

ファンタジーは世界設定が作りこまれていればいるほど没入感があるので、こういうの楽しくて良いですね


今回は、本編に組み込まれているけど「妖精國を舞台にした戯曲」という色が強かったこともあり主人公目線での情報の収穫はそんなになかったかも?

神造兵器の扱いと、「レイシフトという技術はなんのために用意されたか問題」くらいかな  あとなんかあったっけ

レイシフト…なんなんだろね?…汎人類史のモルガンからトネリコに情報を渡すために使われたっていうのがヒントになってるのか…?

モルガン滅びた妖精國に召喚される→やり直し!するためにトネリコに情報だけレイシフトする→妖精歴から女王歴に続く歴史がはじまる

この切り替わるとき(最初にモルガンが召喚されたとき)が0だとして、カルデアにとっての0ってどこなんだろう、特異点F?でも特異点Fは「レイシフト先」なわけだから違うか

なんでレイシフトしようって話になったかって、2015年にカルデアスが「この先人類滅亡するよ」って計算しちゃったからだよね

うーん…???もしかしてここの認識が間違ってたりする?もう一回読まないと分かんないな

細かいとこだいぶ忘れちゃってるわ

 

で、この妖精國

「ファンタジー(空想)の世界を通して"人間とは、世界とは、人生とはなにか"を問いなおす」みたいな作品が好きなので面白かったです

プレイヤー自身のこれまでの人生経験によって、クリア後の感想がけっこう変わってくる話だったんじゃないですかね

何章かの感想でも書いた気がするんですが、わたしは「人類性悪説」派で

これは人間社会において定義される「悪」というより、全ての生物が生まれ持ってる残虐さのことね(もちろん例外はいる)

無垢な幼児の心は白いキャンバスに例えられますが、それの「白」がそもそも「純粋かつ残虐」だと思う…ってことです  なんていうのかな  「残虐を残虐と気づかない残虐さ」というか

でも生きていくうちに、他者とのつながりの中でそのキャンバスに慈しみとか優しさとか色がついていくもので、そのうち「自分のため」「自分の大切なもののため」に善くあろうと努力するようになり、そこが人間の素晴らしさだとも思うんですね

妖精も同じで、「無垢な残虐さ」はこれでもかというくらいネチネチ描かれてましたが、そういう嫌な妖精たちばかりではなく「他者への慈しみ」を持った者もいて

そういった、実は誰もが持つことのできる「ひと握りの善性」が、アルトリアや藤丸の見た光だったんじゃないかなーと思います

光を見る側からすれば、「希望」や「憧憬」と言えるかもしれません


「赤ん坊は裸で生まれてくるっていうのは嘘」

…ってのは漫画『天上天下』のとあるキャラクターの台詞なんですが、「人は"血筋"や"役割"etc…という"自分で望んだわけじゃない諸々"を背負って生まれてきてしまう」ことの例えで…まぁそのとおりです  簡単に言うと「運命」ってやつですね

この台詞への返しが秀逸で、「でも生まれてから着る服は選べるだろう」と…

妖精國での旅を見ててこれを思い出しました

fgoは全体を通して「はじまりからおわりまでの"間ををどう生きるか"」というテーマが下敷きになっていると思います

これまでは英霊という「一度おしまいを迎えた存在」が「生きている間にどんな服を選ぶか」の導き手になっていましたが、今回は(予言の子として)歩きはじめたばかりの、アルトリアの隣で冒険できたのが新鮮でした

予言という形で「おしまい」が決まっていた妖精國の中で、運命に振り回される者、静かに受け入れる者、抗う者、謳歌する者、自分にできる限りの努力をする者…などなど…アルトリアの人生(妖生?)と対比になっているキャラがたくさんいて、それぞれ"決められた運命の中でどう生きるか"が良くも悪くも輝いてて良かったです

…って書いてて気づいたけど、そういえばこれ『Fate』ってタイトルだったな

 

 

ここからはサクっと各キャラ所感

今回はサブキャラもたくさんいるので、特に印象に残ったキャラとエピソードの感想だけ

アルトリア‥「大昔、妖精パイセンが仕事をさぼって世界滅亡の原因になったうえ助け舟を出してくれた神様を逆ギレで殺してしまいました。なので妖精の子孫にごめんなさいさせる旅をして最期は自分が聖剣になって消えます。」…はぁ?こんな理不尽な人生あるか?しかも雑にほっぽり出されてほんとしんどかっただろうな。バトル時のボイス、クリア後に聞くと印象が変わる〜。なまじ妖精眼という特別な力を持っていたために、周りの心に押しつぶされそうになっていたのが見てて辛かったし、髪飾りっていうほんの些細な物すら欲しいって言い出せなくなっちゃったのが痛々しかった。でも最後は上っ面な「誰かのために」とか「正義のために」じゃなくて「自分の中の光を裏切りたくないから」って結論にいったのはすごく良かったな。ふつー「みんなのために…わたしやります!」キラキラ.+…に持ってこうとするじゃん、こういうの。そうじゃなくていいんだよ。これが!こういうのが!いいんだよ!ってなるなった。春の記憶のところかなりショックだったんだけど、後に"アルトリアとして"の主人公との思い出が描かれててちょっと救われた。

オベロン‥どこまでが嘘でどこまでが本当なの?っていうのは置いといて、ティターニアと「物語」への想いは本物だろうなというのはなんとなく分かる。素直に読めば、オベロンにとってのティターニアってアルトリアだよね。杖の正体とか、アルトリアに課せられた役割とその結末を考えるとぴったりあてはまるかなと。でもまぁ、夢は夢なんだ。手に入らないけどつい追いかけちゃうものなんだな。あと「終わった物語を置き去りにするやつらへのむかつき」はこれ、きのこ氏の叫びでもあるんじゃないの?だからもう終わった物語にされてしまった存在を「英霊」という概念で再び蘇らせるために『Fate』っていうシリーズを作り続けてるんじゃないのかなぁと勝手に思った。違ったらごめん、きのこ氏。

・村正‥何か読み違えてたら申し訳ないんだけど、楽園に行くときのメンバーってマーリンが決めてなかったっけ?で、道すがらそういえば村正って鍛冶屋だったなって…。なのであんまりびっくりはしなかった。そして雰囲気が頼もしかったのでいなくならないで欲しかった。なんとなく村正とは戦いたくなかったので、戦わなくて済んだという見方もできるか。

ゾルデダイスキさん‥「死は一度しか耐えられない」のくだりで、自分の辛さだけじゃなく残される人の気持ちに言及しててすごい優しいやつやな、と思った。ポロロン

ハベにゃん‥こういう「自分だけが覚えてる約束を律儀に守り続けてる」みたいなキャラに弱い。消えるのは覚悟してたけど、マシュの取り乱しように泣けたわ。

パーシヴァル‥善悪と賢愚、好嫌を分けて考えられる人って理知的だなって思います。むかつく妖精がいたら、「妖精ってむかつく!」なんて思っちゃうよね。でもほんとは「妖精の中にはむかつく奴もいる」が正しい。人間社会でもしかり。

ノクナレア‥「自己肯定感」のお手本のようなメンタルなので、おおいに彼女のお説教を参考にしたい。自己を肯定するっていうのは、私は弱くない!って強がることじゃなくて、「弱いけど、だから何?」って胸を張って自分にできることを精一杯がんばる前向きな精神のことなのだ。ノクナレアみたいに、「強い私だからこそできること」を真剣に考えてるのもかっこいいよね。

マシュ‥水鏡で消えたあとぜったい敵対する!と思ったがそんなことはなかった。モルガンと戦える?って聞いたとき「戦います」って即答してて、良い旅してきたんだなーと思いましたね。後輩には後輩のやりたい事・やらなきゃいけない事がちゃんとできて、人間として成長して帰ってきたんだなって嬉しくなった。そしてそれを先輩以外のキャラから学んできたのがちょっと寂しかった笑 でもこういう体験が、彼女にも藤丸にも必要だったんだろう。

ダヴィンチちゃん‥なんか不穏なフラグ立ってておつらい。水着実装されるのが、「水着ロリンチちゃん渡しておくから、本編の方は覚悟しててね^^」にしか聞こえないんじゃが?いなくならないでぇ…。以前(1-1.5部)までの個体とは違うっていう部分をときどき思い出したように強調してるのが気になるんだよなー。

グリム‥不穏なフラグ2。やっぱりどこかで特異点Fに立ち返らなきゃいけないっていうのは確定っぽいね。最終章になるのかな?と思ってたけど6.5章もあるみたいだからどうなるんだろう。カルデアのやってることって正しいことなのかな〜〜〜???って不安になってきた。。。

ホム‥不穏なフラグ3。そのうち真名融解…とかなるのかい。異聞帯もあとひとつってとこでわざわざ新クラス出すって…なぁ…?1.5部からずっと怪しいお膳立てはされてるからそれなりの何かはありそう。でも怪しすぎて逆に何があってももう驚かねぇな…?みたいな感じになってしまっているので「実はプリテンダーでしたw」以上の何かがほしい。

シオン‥不穏なフラグ4。瞼瞼…どういうことだってばよ…。


ペペさん‥ペペさんの人生を振り返ってみるとさ〜…「悪」とか「善」ってなんなんだろ?って思ってしまうな。これこそ「悪人が善行を為す」ってやつじゃないのかねぇ。守ってくれてありがとうペペさん…さようなら…。

ベリル‥うんうん!そういうのも愛だよね!って言ってあげたいけど、愛ってのは「自分で相手を満たしてあげたくなるもの」だと思うので、ベリルみたいな「相手で自分を満たそうとする」のは愛とは言いがたい。「恋」とは言えるかもしれない。

コヤンスカヤ様‥インドのときも思ったけど義理堅いとこあるよね。特に商売(取引)に関してはきっちり筋通してるの良い…。そろそろ戦うことになるのかなー?清明様…くるかなーーーッ?


オーロラ‥めっちゃ好きなタイプの「嫌なキャラ」だ。コーラルちゃん(…泣)を踏み潰したときにランスロットじゃなくて床の心配してるとこでほんとどうしようもねーなこいつ…ってなりましたわ。究極の自己愛。でもまー長いこと自分の思い通りに生きてこられたんだから、本人的には幸せだったんじゃないですかね。最期にランスロットの美しい姿を目に焼き付けながら死んだのも、お仕置きであり冥土の土産でもあり…って感じた。

ウッドワス‥6章のキャラで見た目は一番好き。エウでいっぱい殴ってごめんね。バゲ子と同じく「定められた性(サガ)」に抗おうと頑張ってたの知ったらおまえこんなのもう…好きになっちゃうじゃん…。主従愛。モルガンはおそらく妖精眼でウッドワスの忠誠心を知ってたから、ホントに可愛がってたんだろうね…。

なかむらくん‥妖精とは違い一歩引いた立場でモルガンのやってることを見てきた老獪な人間の「為政者評」良かった。自分が同じように妖精國に流れ着いたとして、あんなに上手く立ち回れる自信ないからふつうにスゲーってなった。

ボガードツンデレの割合は「ツン:デレ=9:1」が至高ってインターネッツの人が言ってたので正統派ツンデレライオンだと思います。


バーゲスト‥「弱いやつ蹂躙したい」と「弱いやつは守る対象」って真逆の事言っててなんやねんって思ったけど、「蹂躙せずにはいられない本能に抗って守ろうとしていた」ってことなのね。誇り高いなぁ。それだけに報われなかったのが辛い。でも、結果だけがすべてじゃないよね、人生。

リジュー‥某アーティストの某曲が、タイトルも相まって「オベロンの歌じゃん!」って話題になってた。個人的にはこの子にも当てはまるなーと思った。自分の愛が愚かしいと分かってても愛さずにはいられなかった…っていう…。愛は生きる喜びであり、逃れられない苦しみでもある…ということをプレイヤーに分からせてくるメリジューヌさん。

バーヴァンシ‥あの…ケルヌンノスのお話に出てきた心優しい巫女さんって最後バラバラにされちゃったのよね…?でもバラバラにしても死なないように魔法をかけられたって書いてあるんだけどこれ…うーーーん…気のせいきのせい。わたし何もわかりません。辛くなるので考えたくありません。トリ子が穴に落っことされた後、ケルヌンノスがなぜかトリ子の技を使ってくるのもよく分かりませんねぇーッ!!!(泣)

モルガン…どんな想いで妖精國を守ろうとしていたかとかどんな考えを持ってたのかとか、プレイヤーは知ってるけど藤丸はほとんど分からないまま終わっちゃったの悲しい。バーヴァンシーとのエピソードもそうで。都合よく使われて、用済みになったら捨てられる…って救世主として同じような目に合ってたときの自分と重なってたのかな…。あと、マシュと一緒にいたときの「人間は"より善い明日"のために行動する生き物で、選択そのものには正解はなく、だからこそ自分の意志で守るものと倒すものを決めなくてはいけない」っていう話、すごく刺さった。現実でも同じで、生きてくためには多かれ少なかれ「争い」が避けられないから、人を傷つける自由と責任をちゃんと理解しよう…ってことだなー。これはオベロンも言ってた「"好きに生きる"」って話にも通じるところだと思う。


マイク‥いやなんでマイクがトリやねん。と思うかもしれませんが。6章で一番グッときたのは、マイクがダヴィンチちゃんを見送るシーンだったんだよね。妖精は…いや人間も、「目的なくただ生きていく」ことはできる。でも「夢」を持ったとき、「やりたいこと」ができたとき、人生はただ生きていたときよりずっとずっと素敵になる。マイクにとっての夢はダヴィンチちゃんと「一緒に」お店を盛り上げていくことだったわけね。しかし、それを手放さなきゃいけないときが来て…。夢って、諦めると呪いに変わったりするんだよ。そういう経験ある人なら分かるかもだけど、「夢を諦めた」ことが胸の中のドス黒いシミみたいに残り続けてけっこう辛い。マイクもモースになりかけたりして、あそこかなりハラハラした。でも、持ち直したんだよね。夢は手に入らなくても、だからこそ手を伸ばし続けようと頑張れる、辛く楽しく「生きていける」って気づいた。しかも、ダヴィンチちゃんが「彼女らしく生きていくこと」を尊重したうえでお別れすることができた、と。「ありのままの他者」を受け入れることができるってのは、すごいことですよ。妖精國クソじゃん!で終わらなかったのは、マイクのおかげ。「自ら着る服を選びとる覚悟」と「善であろうと努力できる心の強さ」を身につけられたんだなーと思いました。なので最後にダヴィンチちゃんがマイクのこと言及してくれて嬉しかった。


以上、書ききれないキャラもいるけど個人的に心に残った部分でした。

 

 

今回気になったこと(システム面)※不満点含む

・編成固定多かったのでパーティ考える手間が減り、さくさく進められて良かった。固定だと難し過ぎる!みたいなクエストはなかったし。

・赤字選択肢、これまでノベルゲー要素があまりなかったのでたまにはこういうのもいいんじゃないですかね。バトルの難易度に干渉するわけでもなく。わたしはガッツリ赤字出ました。完全に無意識だったんですが道中オベロンを訝しんでいたらしいw 「味方と思わせといて実は敵でした〜」パターン、面白いけどあんまり繰り返すとこうなっちゃうんだよなぁ。素直に騙されたかった。

・背景動かす処理とか大ボス前の演出とか、ストーリーを盛り上げる工夫がされてたのも良かったですね。バトル画面をムービーっぽく動かすのは…個人的にはテンポ乱れてあんまり…でした。でもこういうのもゲームならではだし、スマホゲーでは制限もあるので、その中で新しく色々入れて試してみるって姿勢はいいと思います。

・↑の「大ボス前の演出」ってやつ、かっこよくて燃えましたね〜。2部に入ってから特に増えてきたような気がする。章やイベントごとの世界観に合わせたデザインや色味かなり考えてるなーというのが、こだわりが感じられるので好き。fgoはこういう細かいところけっこう手が込んでていいですね。デザインといえばケルヌンノスすごく好き。もっふもふで可愛いのが逆に不気味で。元々は厳しくもおおらかな神様だったのかな、とか想像できて。それがああなっちゃうんだから、ろくにんのようせいさん達のやらかしが一層際立つデザインだなぁ、と。

・これは6章だけじゃなくときどき気になってはいたことなんだけど、恐怖の表現がなんかこう…。「ぎゃああ、痛い、痛い〜」みたいな、稚拙な台詞で萎える。プレイヤーの年齢層高めなゲームだから、ここ普通に地の文で表してよくない?fgoのライターさんなら出来るだろうし、伝わると思うが。どうでしょう。

・終盤はドタバタしてた印象。詰め込み過ぎたのをなんとか回収しようとして拾いきれてないところがあった気がする。「この後はご想像におまかせします」で良いところももちろんあるけど、雑に処理されててちょっと…なところもあった。特にモルガンについてはほんと、これまで章ボス戦後にあったような余韻がほぼなかったのが…。「モルガンを倒してからがむしろ(カルデアにとっての)本番」という作りになっていたので仕方ないといえば仕方ないけども…。というか。失意の庭(だっけ?)の藤丸視点の心理描写や、モルガンの心中をプレイヤーだけに見せてるあたり、藤丸とプレイヤーを乖離させていくような演出が多かったような。あ、マシュが独り立ちするのもそうかも。これは…あえてこうしてるのかな…?これから先もこういうのが続くなら、fgoのお話を畳むための「あえて」で確定ですかね。

 

 

というわけで長々と吐き出しました。

2部本編終盤に向けて色々考えちゃうような不穏さを孕みつつ、ひとつの良い読み物を読み終えたような満足感があります。

いやほんと、最後どうなるんですかねぇ?最初の頃は漠然と「異星の神をやっつければ白紙化した地球も全部元通りになって一見落着でしょ☆」と思ってたけど、よく考えたら誰もそんなこと言ってないじゃん…っていう。とりあえず異聞帯を切除するしかないからやってたんだなそういえば…っていう。空想切除し終わった先に何があるんだろう?7章も楽しみですねぇー。

進撃の巨人の最終回を語りたい。【祝☆完結】

進撃最終回読んだので感想書きまーーーす

 

以下注意事項

・オタクがだらだら感想を述べているだけの内容

・一部はこれまでTwitterで呟いてたことのまとめ

進撃の巨人の最終回までのネタバレがあるので、未読の方は要注意

以上ご留意いただきたく

よろしければどうぞ↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに、11年半の連載に幕を下ろした『進撃の巨人』。

いやぁ〜〜〜…ずっとリアルタイムで追ってた作品が終わっちゃうの、さみしいね。

最終回を読んだ感想を一言でいうと「色々あったけど綺麗にまとまっててすごい」です。ゴールを決めてからブレずに走り抜けた作品は最終的に完成度が高くなることが多く、進撃もまさにこれかな、と思います。

盛り上がりとしてはひとつ前の話が実質最終回で、最終回はエピローグと取ってもいいかもしれない。想像していたよりもハッピーエンドだったし。「みんな巨人の力を失って元に戻れました☆」なんていうのは、普通だったら「いやご都合主義展開だな」と言いたくなりますが、進撃の巨人に関してはこれでもかってくらい読者も絶望し続けたので「最後はこのくらいご褒美あってもいいよね…」と思えます。

ただし何もかも解決したわけではなく、人類の8割がエレンの手によって死滅したのは事実だし、(元)壁内人類と壁外人類との衝突が示唆されているあたり、諫山先生は最後まで読者に爪痕を残すサディs………素晴ラシイ作家サンデスネ!

残された問題は山積みですが、エレンから想いを託されたアルミンたちはこれからも諦めずに、長い年月をかけて対話する努力を続けることでしょう。…というとやっぱり希望のあるエンディングという感じがするなぁ。単行本で絶望の加筆しなくていいんだからね!諫山先生!

 
こういう「継承」の物語好きなんですよね〜。進撃の巨人は全体的に見てもこれがテーマのひとつだったと思う。人間が継承していけるのは遺伝子だけじゃないんですよね、こういう「想い」とか「絆」とか「思想」とか。その最たる手段が「会話」・「対話」で、アルミンは最初から最後までそこにこだわっていたキャラクターです。

途中、エレンの「じゃあどうすればいいんだよ」っていう問に誰も答えられず(ここまでの状況の詰め方がエグい…)地ならしは起きてしまったわけですが…やっぱりエレンはアルミンのこういうところを信頼して自分が死んだ後のことを託したんじゃないかなと思います。

アニメ版でアルミンがナレーション担当なのは語り部のようなポジションだったからかぁ。と最後に気がついた。

 

 

そういえば「ユミルちゃんの笑顔はあれなんだったの?」という声をちょこっと見かけたので個人的見解を。

わたしも138話を読んだ段階では「???」だったのですが、最終回で「ユミルはフリッツ王を愛していた」という衝撃の事実(というかエレンの解釈)が明らかとなり笑顔の意味もなんとなく分かりました。と同時に、「ユミルの民のために巨人を造り続ける立場(=奴隷)から解放されたいのなら、ジークの提唱した案でも良かったんじゃないの?」という疑問も解決。

 
フリッツ王に対して「追従する愛」を持っていたユミルちゃんは、自分が自由になることでその愛も断ち切ってしまうことになる…と思いこんでいたため自らそれを捨てることができずにいたのかな、と。

しかし似たような境遇にあったミカサは、エレンに対する「真実の愛」に気づいたうえで自分の手でエレンにトドメを刺し、しかもそのまま愛を失わずにいることができた。なぜなら真実の愛なので。……という姿を見て、自分が欲しかった(探していた)答えを得ることができたユミルちゃんは…ニッコリした…ということなんですか???(聞くな)

たしかにジークの案なら自由にはなれるかもしれないけど、ユミルちゃん的に納得できる答えが得られなさそうなので却下されてしまったのかしら。

それよりユミルちゃんがフリッツ王を愛していたとかいう部分マジ共感できなくて草。こんなのエレンの解説なきゃ分からんわ。でも愛って、その感情を抱いた人にしか分からないし、なんなら本人ですら「なんなのこれ苦しい…意味わからん…でも愛してる…」みたいになってしまうものなので、ユミルちゃんがそうだというならそうなんだろう。

 

 

そして、エレンはほんとうにおつかれさま。

一人の少年が背負うにはあまりにも重い運命だったけど、自由を求めて、タイトルの通り進撃し続けた主人公でした。

人は誰しも、生まれながらにして自由に生きる権利を持っている。でも全員がそれを行使しようとすれば必ずどこかでぶつかり合ったり、代償を払わなければならなくなったりする。そこに向き合い、戦い続けた人生だったと思います。辛かっただろうな〜。でも最後は一番大切な、一番守りたかった仲間たちに気持ちを理解してもらえて嬉しかったんじゃないかな。エレンの選択が正しかったのかそうじゃなかったのかは、後の人類が答えを出してくれるでしょう。エレンがもたらした「巨人のいない世界」で。それで良いと思う。

ちなみに、生まれたてのエレンを抱いたグリシャが「お前は自由だ…」と呟いていたわけですが。それを赤ちゃんのエレンが聞いていたわけですが。エレンは"何でかわかんねぇけど"とにかく自由になりたいなならなくちゃと思って生きていたわけですが。これ、自由とは正反対の…グリシャ(父親)の言葉による"呪縛"…と思えなくもないシーンになってるわけですが!!!???……いやいやそんなわけない…深読みしすぎ…そんな意図はない…はず………ないよね?ない。全部エレンの意思ですたぶん。

 

 

 

というわけで、アルミンとミカサとエレンが「継承」と「愛」と「自由」の素晴らしさを教えてくれた『進撃の巨人』、超面白かったです。

諫山先生、ありがとうございました。

唐突に2020年のFGOイベントを振り返る

アトランティスの感想を書いたのがちょうど一年前…どこかの神父が時を加速させてるんじゃないかと思うくらい2020年もアッという間に終わりそうです。

今年のfgoはなんとメインストーリーの更新が一本(平安京は.5扱いなので除外)という遅さだったので書くことがない…ということで、今回は珍しく「1年のイベント振り返り」みたいなことをやろうかなと思います。上半期のイベントの内容はほぼ覚えてないような気もするけど、それなりに遊んでたはずなのでがんばって思い出すぞ〜。

後半はイマジナリスクランブルと平安京の簡単な感想も書いてます。

 


イベントストーリーのネタバレがあるので、復刻待ちでネタバレ避けたいという方はご注意下さい。

それでは振り返っていきまーす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年1-3月

・閻魔亭繁盛記(復刻)

遡ること一年前、まさかの元旦スタートで幕を開けたイベント。三が日も多忙なマスターからは「正月fgoしかやることがない人ばっかりじゃねーんだよ!」と不評だったのが効いたのか、今年の復刻版は1月4日から開催されました。

というのも、本イベントは「1日1度、奉納ポイントをもらってストーリーを開放していく」というシステムの都合上、出遅れると最後までシナリオが読めないで終わってしまう可能性があったんですね〜。リアルカレンダーと連動してストーリーを動かすこだわりがfgoの魅力のひとつですが、これは裏目に出てしまったもよう。

閻魔亭から実装された紅閻魔ちゃん、ディスガイアイラストレーターさんが作画担当されており、カラーリングが綺麗(しかも可愛い)なうえに器用なスキルを持っている良鯖です。まぁ、わたしは持ってないんですけど

鯖ワイワイ系のイベントが好きなので閻魔亭は楽しかった。そういえば、ベオとナッポが一緒に宴会するという超わたし得エピソードもあったな…!!推しと推しの共演は嬉しい。日本人には馴染み深い昔話がモチーフだったのも面白かったですね。


・アマゾネスドットコム

塔イベ再び。百重塔のころはヒィヒィ言いながらメインストーリーを追ってる最中だったため参加できず、わたしにとっては初の塔イベでした。

普段あんまり使わない鯖を引っ張りだして遊んだので新鮮みがあったかな。というかのんびり登ったので高レアの出番があまりなかったかも。温存してたら使わなかったパターン。

アマゾネスCEOの初出ってチェイテピラミッド姫路城(改めてなんだそれはという感じだ)でしたっけ?あれ?セイバーウォーズだっけ?こういう自作で生み出した小ネタを自作で拾うノリ、好きです。エネミーの名前もいちいち凝ってて、考えるの楽しかっただろうなと思いました。


・いみじかりしバレンタイン

星5って、呼付1枚で来るときもあれば、石何百個使っても来ないときがあるよね。なぎこさんは1枚で来てくれたズッ友だょ…。……令和ギャルの言葉だとズッ友はなんていうんだろ…?というのは置いといて、なぎこさん使いやすいし再臨どれも可愛いしバトルボイスが面白いので今でもよく起用してます。

内容は…うーん?覚えてない!!


・アイアイエー

えぇ〜…その、何百個使ってもこなかったのがオデュッセウスさんだったんですけど…。ホームズ爆死した(している)トラウマがフラッシュバックしてやる気が冥界まで落ちたので初めてイベントをボイコットしてしまいました。

なのでどんな話だったか知らん。でも遊んだ人から「面白かったからもったいない」と言われてちょっと後悔してます。もし復刻したら…やるかも…またオデュッセウス来てくれなかったら…やらんかも…。

引けた時のための要望を一応書いておくと、「簡易霊衣で仮面のon/off選ばせてください」です。


・アポコラボ(復刻)

前回は撃退戦に乗り遅れたけど今回はそこそこ参加できて良かった。


※たしかこのあたりでバビロニア(アニメ)完結したんじゃなかったかな?

前半ゴルゴーン戦の牛若をワンカメで追うシーン、ケツァル姐さんの宝具シーンがすごくかっこ良くて興奮しました。

 

 

2020年4-6月

・エイプリルフール

忙しくて遊べなかった…。


・オール信長

進めやすくて好きなイベント。「摩玖主の坊さんが『コブラ』に出てくるパピヨンてキャラに似てる」って言っても、誰にも通じなくて悲しい

そういえば権六よ、お主はバトルグラまで用意されておるというのにいつ実装されるんじゃ。


・レクイエムコラボ

遅れてきたGW恒例コラボイベ。とんでもない誤字でマスター達をざわつかせた。ボイジャーくんになんてこと言わせるんだ!私はガッポリーの進め方が下手すぎて延々とぐるぐる回ってました。

ここで弊デア初のフォーリナーをゲット。


・ラスベガス(復刻)

QPいーーーっぱい稼げるから大好き♥♥♥毎年やってほしい♥♥♥前回フィーバーチケットを消費しきれないというミスをおかしたので、今年は反省してちゃんと使いきったぞー。ストーリーは覚えてない。

わたしはラスベガスにめちゃくちゃ憧れているので、クエストの舞台(のモデル)になってるホテルにいつか行ってみたいな〜…と思いながらプレイしてました。『オーシャンズ11』とか『ハングオーバー!』とか『ラスト・ベガス』とか『カジノ』とか…ラスベガスが舞台の映画大好きなんすよ。

 

 

2020年7-9月

・大奥(復刻)

忙しくて遊べなかった…。前回は地獄のロードを繰り返しながら遊びました。でも面白かったからOKです!

CMが洒落乙で好き。そしてわたしは…キアラさんが…好き…!!


・マンわか(復刻)

なぜか記憶にない。なんかこのへん復刻多くない?周年イベ前だから抑え気味だったのかな?ガチャもよくわからんやつ頻発してたような気がする


・サマキャン

水着キアラ〜〜〜!!!!!!!!(大声)待ってた!ありがとう!5周年でもらった石をぶち込んで無事ゲット。サマキャン水着勢みんなデザイン良くて好き〜!

そして古今東西ホラー作品のパロをこれでもかと詰め込んだシナリオ面白かったです。Twitterにもチラっと書いたんですが、「ホラー」って色んな要素を雑に闇鍋にしてもそれなりに面白くできるジャンルなんですよね〜。復刻はシナリオスキップするんだけど来年も読みたいな。仕掛けが分かったうえでイチから読むのも面白いだろう。

サポート編成では、水着北欧夫婦を隣に並べてニコニコしてました。


・影の国の舞踏会

忙しくてできなかった…。秋のボックスイベって毎回飽きるの早くて、時間あってもあんまり遊ばないです…。そしてスキル石(とQP)が足りなくなって後で泣くんだよなぁ。

 


2020年10-12月

・ぐだぐだ邪馬台国

メインストーリーはかろうじてクリアした。ついついログインするの忘れて収穫取り逃し…が悔しかったので、復刻きたらがんばる。そしてはじめちゃんの2臨がかっこ良すぎてガチャぶん回した。「日本刀×スーツ」が嫌いなオタクっているの?

あとやっぱわたしはゆかりんの声が好きだ〜〜〜!!!


・クリスマスキャロル(復刻)

「クリスマスとは…?」な時期に開催された復刻イベ。去年ちゃんとやったはずなんだけどあんまり覚えてない。今年は忙しくて遊べなかった…。ボックスイベを逃し続けてるので術石待機列が長くなっている。わたしのキャストリアはいつスキルマできるんだ。いつまでもサポートに出せないじゃん!!


・イマジナリスクランブル

わたしは「マップ開放率100%にしないと死ぬ病」に罹っているので、久しぶりにちゃんと参加しました。

探査のときの「頼光かっこいぃぃ〜ぃ♥」のボイスがなんかめちゃくちゃ可愛くてツボだった。これを聞くために頼光ばっかり飛ばしてごめん…。

イベ前半は固定パが多く編成に頭使わないで済んだのと、後半はメルトとキアラの二人が無双してくれたので、個人的には遊びやすいイベントだった感。

※ここからはシナリオの話。

いままでなんとなくスルーされてきた"フォーリナーとはなんぞや?"について掘り下げるシナリオ。世界中の伝説や逸話をモチーフにしてきた作品としては、クトゥルフは外せないんだろうなぁと思いました(作中で名言は避けているけども)。ダウンサイジングして登場するって流れも今までと一緒かな。特にジルと天才2人が語る「閑話」部分が面白かったです。

※ここからは「神」についての所感

神をキャラクター化することに抵抗のない人も多い昨今。みなさんはこの存在をどう捉えているでしょうか?信じてるよ派、信じてないよ派、辛いときだけ頼っちゃうよ派、科学を信じてるから否定するよ派…などなど色々な考え方がありますが。

わたしは「神話や宗教で語られる"神"は信じてないけど、宇宙に"神"と呼ぶべきシステムは存在していると思う」派です(長い)。

神話や宗教に登場する神様は「人間くさく」、親しみやすさはあるものの、いかにも「人間が作った物語上の存在」という感じで…これを心から信じるかと言われると…NOです。お話としては好きだけどね。(念のため補足しますが、信仰を持っている方とその思想を否定する意図はありません。)

宇宙って、すごく数学的というか科学的というか…根本は精密で無機質なものの集まりっていうイメージなので、「それを統べる"神"ってもっとシステマティックであってほしいな」っていうのが個人的な願望なんですよね〜…。宇宙で星が生まれたり死んだり、そういう「仕組みそのものを神っぽく感じる」次第です。

意外とこういう人間味のない神キャラっていないんだよなぁ。というかそんなのキャラクターにしづらいからあたりまえか。余談が長くなっちゃったすみません。


平安京

(ほんとはイベントじゃないんだけどちょこっと感想書きたいので、ここで。)

「地獄界曼荼羅」ってタイトルがかっこ良すぎてわたしの中の中学二年生がザワザワする。お待ちかねのリンボに、まさかの金時リリィ登場でわたしの石の貯蓄はゼロになりました。金時、生まれながらの快男児というより、(意外と)悩める青年期を過ごしていたんですねぇ。

シナリオは…ツッコミどころもありましたがけっこう面白かったです。頼光の勇ましい所が見られて良かったぁ。ママムーブしてる頼光よりこういう源氏武士な頼光が見たかったので…。

あと終盤のリンボの扱いなのですが、エグい行為を繰り返してきた悪役が、ドジかつマヌケなやられ方する」のってある種の様式美だと思うので、わたしはあの終わり方好きでした。マヌケになった理屈も一応書かれてたし。

立ち絵のみ登場の道長も存在感あってカッコ良かった。毒を食らわば皿まで、みたいな。一方で、認めた者には道理を通す懐の広さもあったり。狐さんが言ってたように「有能タヌキおやじ」って感じで面白いキャラクターでした。

晴明様のキャラ造形はなんか想像してたとおりで安心感がありました。道満がこういう感じなら、晴明はきっとこうだろうなぁ…っていう妄想がそれなりにあったんですが、ほんとそのまんまだった。最後の晴明と道満のやりとり、「ほんとお前らさぁ…」ってなるなった(褒めてる)。そういえば晴明様は千里眼的なものを持ってるのかなぁ…?

 

※この記事を書いてる途中で今年のクリスマスイベの発表がありました。まさかの男鯖サンタ。そして!CMに!いるじゃん!ベオウルフが!…ということで、がんばるぞー!!

 

 

振り返ってみると今年はfgoにべったりというよりも波がありましたね〜。でもむしろそれが良かったかも。ガツガツやりすぎると飽きるのも早いから、ほどほどで長く楽しんでいきたいものです。

来年は6章くるかな???楽しみ〜!

【ジョジョ】偏屈な漫画家・岸辺露伴を語りたい。

岸辺露伴が三次元に顕現するぞ〜〜〜!パチパチ-!オメデト-!

※12/27 追記


このイメージビジュアル…いいですよねぇ…高橋一生さんの表情とか、小道具衣装のモダンホラーな雰囲気とか、タイトルのフォントとか。

「ちゃんと分かってますよ」感が滲み出てます。無理やり原作に寄せずうまく二次元を三次元に落とし込んで(いや、次元的には"上げて"?)いますね。

だから気に入った <ドン(露伴顔)

 
そもそも『動かない』シリーズのお話はジョジョの中では実写向きであること、原作もカラーリング自由自在の作風なので多少デザインを変えても「"今回は"こういう感じなのね」と既存ファンからも受け入れられやすいこと…と好条件ではある。脚本のやすこにゃん小林靖子さんも原作つきの作品には定評があるし。

あとN○Kは昔から小説や漫画の実写化をわりと頑張ってるので…。と、この「頑張ってる」というのは、きちんと「ひとつの作品として仕上げる」ということです。原作から付け足しすぎず、削りすぎず、分かりやすくしてくれるので「俳優めあてで見たいけど、ジョジョはよく分かんない」という方でも楽しめると思います。

 

 

 

で、ここからは『岸辺露伴は動かない』ってなんぞや?ジョジョ本編しか読んだことないけど外伝はどんな話なの?そもそも露伴てどんな奴なの?という方向けに、かるーく紹介していきます。ネタバレはないです。

 
岸辺露伴は動かない』シリーズは、『ジョジョの奇妙な冒険・第4部"ダイヤモンドは砕けない"』に登場した売れっ子漫画家「岸辺露伴」先生が中心となる作品群を指します。いまのところ、

短編漫画集『岸辺露伴は動かない

短編小説集『岸辺露伴は叫ばない』『岸辺露伴は戯れない』

の3作品あり、これらをまとめて「動かないシリーズ」と呼びます。たぶん。みんなそう呼んでると思う。

『動かない』は原作者である荒木飛呂彦先生が描いているもので、4部の他キャラもちょいちょい登場しており4部ファンの方には特におすすめです。露伴語り部として冒頭のみ登場、という回もあります。

『叫ばない』『戯れない』は数名の作家さんによる作品集となっていますが、どれも原作(露伴)の理解度が高く「文字を読んでるはずなのにちゃんと荒木先生の漫画として脳内再生される」レベルなので、こちらも原作ファンにおすすめできる作品です。個人的には『叫ばない』はホラー味が強く、一番好きですね〜。(今回の実写ドラマ第二話「くしゃがら」は『叫ばない』に収録されてます。)

 
内容としては、露伴が様々な「奇妙な出来事」に首を突っ込んだり巻き込まれたりする一話完結のお話です。ジョジョの花形といえば"スタンド※"ですが、実はナチュラルに人間以外の人型生物や幽霊が存在する世界観であり、スタンドはそんな「不思議」の一部に過ぎなかったりします。露伴が出会うのは、そういった「奇妙で不思議だが、確かに存在するものたち」です。だいたい危ない目にあいます(理由は後述)。

※スタンド…精神が具現化した超能力のようなもの。使い手の精神が色濃く反映されるため、容姿や能力は千差万別。


「本編も読みたいけど外伝から入っても(見ても)面白い?」という件に関しては、わたしは本編から入っちゃったのでちょっと分からん。ですが、ジョジョはかなりクセの強い作風なので、雰囲気に慣れるという意味では『動かない』シリーズはむしろ入り口として良いんじゃないかな?と思います。外伝からハマる人も少なからずいるんじゃないでしょうか。

 

 

さて、露伴のお話。

M県S市杜王町に住む、売れっ子の漫画家です。相手を本に変えて命令を書き込むことのできるスタンド"ヘブンズ・ドアー"を持っており、4部でも屈指の人気キャラクター。

そんな露伴の人物像といえば、「わがまま」「自己中心的」「イヤミな奴」と、作中のキャラ(と読者)からさんざんな言われよう。しかし、本編や外伝を読むと、意外と「常識を持ちあわせていて」「自分を客観視できており」「人(場面)によってちゃんと言葉を選んでいる」ことが分かります。プロ意識が高く、同じくプロ意識の高い他人に敬意を払うことも。

露伴のヤバいところは、そういった良い部分も霞んでしまうほどの「好奇心の強さ」です。実際に体感したリアリティを漫画に込めることを信条としている露伴ですが、自分の好奇心を満たすためなら、あらゆる分水嶺など知ったことかと言わんばかりの無茶…「冒険」をしてしまいます。何気に一番「奇妙な冒険」をしているキャラって露伴かもしれない。好奇心を抑えられないというより、抑える気がないというか。そこを譲歩してしまったら自分は自分じゃなくなるとすら思っているのではないでしょうか。

『叫ばない』の中に「フグを食べて死んだ子供」の話題が出てきます。「子供を殺したのはフグの"毒"ではなく、危険だとしてもフグを食べてみたいと思った"好奇心"だ」という主旨の話です。古今東西、人間を成長させてきたのは「好奇心」ですが、ときに破滅を導くのもまた「好奇心」なんだなぁ…と、『動かない』シリーズの露伴を見ていると…そう思ってしまいますね…。しかし露伴も自分の命を軽く扱っているわけではありません。「死んだら漫画が描けなくなっちゃう」からね!命の危険と好奇心を天秤にかけた露伴が、どんな行動に出るかも『動かない』シリーズの見どころです。

 

本編や外伝では、かつての恩人の無念を晴らすため、友人(?)であるシェフの願いを叶えるために仲間として協力することも。(好き嫌いはともかく)幼い子供を守ろうとしたり、「外道は許さない」という本人なりの正義を持っていたりもします。だいたい「漫画に活かすためなんだぜ、べつにお前のためじゃないぜ」って態度でぜんぜん素直じゃないけどね!それなりに公私問わず交友関係もあり、偏屈ながら理解者を得ているようです。康一くん?康一くんは親友だよ!!

ただし、自分の身を守るためとはいえ乙女のプライバシーを躊躇いなく覗き見したり、仕事の邪魔をする猫を睡眠薬で眠らせたり、金使いに無頓着すぎて破産し親友(自称)の家に押しかけたりと、元々の人間性にかなり問題がある奴なのも間違いないのですが。見てるぶんには面白くて好きだけど、ぜったい関わりたくないタイプだ。


悪人ではないけど、根っからの善人でもない。反省はするけど、後悔はしない。プライドが高いけど、良い物は良いと認める柔軟さも持ってる。こういう複雑な内面を持ちながら、どんなときでも「漫画家としての信念」は曲げない芯の通った姿。ある意味とても人間くさい、アクの強さが岸辺露伴の魅力であり、メタ的に言うと外伝をいくつも出せるくらい動かしやすいキャラクターなんだろうなと思います。動かないって言ってるけどメディアミックス向きで、動きまくってる露伴先生。

 

 

 

と、こんな感じで岸辺露伴について軽く語ってみました。実際にどんな活躍をするかは、4部本編や動かないシリーズでお楽しみください。けっこうボロクソに書きましたが、それでもなぜ露伴が人気なのかは読めば分かります。荒木先生はこういうクセが強いキャラを「ただの嫌な奴」ではなく魅力的なキャラに仕上げるのがほんとにお上手でいらっしゃる。露伴はその典型だと思います。

 

 

 

ドラマ、楽しみに待ちましょうねぇー!

【ジョジョ】グレートにかっこいい東方仗助を語りたい。(後編)【4部】

ジョジョアニメのポータルサイトなるものができて、21年の4月にはなにやら催し物がある模様。いったいストーンオー…なにが…シャン…発表されたりされなかったりするというんだーッ!?楽しみですね〜。

 

さて、今回も前編に引き続き、ジョジョ4部の主人公・東方グレ~トカッコいい仗助くんのお話です。

前編読んでないわという方はこちらからご覧ください。

4部のネタバレがあるのでご注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前編では「仗助ってマジ完成度高いキャラだよね」というお話をしましたが…。

ホントはもっとこう…「この話のこのシーンの仗助めっちゃカッコいいよね!ピャ-----!!」みたいな感じで軽く書き散らすつもりだったのにどうしてこうなった。

なので、ピャ---!!はこの後編でやる…「わたしセレクション:仗助の推しシーン&ベストバウ卜」をねぇ…!! 各シーンの感想と解説(のようなもの)を語っていきます。

登場シーン全部挙げたいところを頑張って3つずつまで絞りましたッ…!がんばった。

 

 

 

それでは…まずは推しシーンから。

・宇宙人(?)ミキタカとの出会い〜チンチロリン勝負。正体を訝しみつつもサイレンアレルギーを起こしたミキタカを見捨てず気にかけてあげる優しさと、「金持ちの嫌なやつを騙してちょっとだけお小遣い稼いだろ!」という意地汚さの両面が見られる良エピソードです。仗助は「気持ちのいい奴」で「優しい奴」ですが、べつに品行方正ってわけじゃないのよね。『AKIRA』の金田みたいな、"健康優良不良少年"で。そこが好き。まぁ教師にヤキ入れるツッパリの甥とかギャングの親戚とか元暴走族の大姪とかにくらべればだいぶ健やかではある。

・重ちーのときもそうだったけど、仗助くん、「みんながハッピーになれる」って言えば良いと思ってるでしょ?みたいな子供っぽさが可愛い。重ちーのときは最初取り分遠慮してたとこに後ろめたさが見えましたが、今回は露伴が相手なのでせびる気満々ですね。

・勝負にのせようとあえて分かりやすく駆け引きしたり露伴のウンチクに全く興味なさげにカラ返事したり、仗助の性格(と露伴への態度)がさりげなく、しかし細かく描かれているので読んでて楽しいところでした。スタンドバトルしてるときより冷や汗かいてるの笑う。

・前回「小田舎ヤンキー描写うまい(意訳)」と書いたけど、チンチロリンやってる高校生は流石にあんまりいないんじゃないかな??もしかしたらおじいちゃんの良平さんに教わったのかも…仲良しだったし。サイコロのリハーサルしてるときの仗助の顔、色っぽくて好きです。色気がね。あるんだよ。仗助は。

 

  • 第2位:最終話でジョセフとお別れするシーン

杜王町での出来事を振り返りながら、"正義の心"、"黄金の精神"が人々に宿っていることを語らうジョセフと承太郎。…という4部総まとめの素晴らしいシーンの直後、主人公がまさかの「スタンドを悪用して父親から財布を奪う」という行為に走ります。この、アゲたままで終わらせないところに、逆に荒木先生の愛を感じるッ

ここアニメ版だと承太郎の「黄金の精神を持ってるってセリフ、撤回するかい?」って台詞の後に、ジョセフがしょうがない奴だなみたいな感じでフッと笑うシーンが入ってます。これがね〜…なんていうか最初あんなにギスギスしてた親子関係が良い方向に進んだんだなぁってジーンとくるんですよねぇ。ジョセフを父親として認めたからこその、「父親なら息子にお小遣いくれてくもんよねェ〜!」という台詞なんだなって…。最後、お父さんに甘えられて良かったねって…思います…うぅ。

・親子関係でもうひとつ、初めて会った時に躓いたジョセフに手を差し伸べて一緒に歩くとこ。アニメで見て泣きました。かなり複雑な心境だったろうに…良い子だなぁぁ…。あそこの仗助をめちゃくちゃ可愛く描いてくれて…アニメのスタッフさん…グラッツェ…!!特殊な家庭環境ながら変にひねくれず成長できたのは、リーゼントの彼の存在+朋子さん・良平さんが父親不在の分もたくさん愛情を注いで仗助を育てたからなんじゃないかなぁと勝手に想像してます。朋子さんとも素敵な信頼関係が出来上がってて、羨ましいくらいです。

 

  • 第1位:アクアネックレス捕獲シーン

・わたしが仗助を大好きになったきっかけとなったシーンです。

元々ジョセフがすごく好きだったんですけど、「体内に入られたら終わり」→「入られちゃったヤバい」→「不敵な台詞」→「実は既に対策済みでしたー!」の流れが「ジョセフの息子」すぎる…!!と感動したのを覚えてます。もう物語開始時点で強さが完成されてるんですよね(歴代ジョジョで成長性CなのはクレDだけ…のはず)。かっこいいです。クレイジーDの「なおす」を最大限応用できる本体のクレバーさを、序盤から見せてくる。う〜ん…惹きこまれます。

・そういえばここ「予想したことがそのとおりハマっても笑いなんてこみあげてきませんよ」って言ってるけど、あなたのお父さんはご丁寧に相手の台詞まで当てて超ドヤ顔するタイプの人なんだよなぁ。でも「仕込みはすでに完了してて、ピンチと思わせといてすでに勝ってた」っていうシーンが多いのは、やっぱお父さんと似てるね。

・朋子さんの口から侵入されてしまった!と気づいたときに、焦りながらも淡々と捕まえる準備をしてるシーンも大好きです。

 

 

お次は「仗助ベストバウト」。

たぶん「みんなこれ選ぶよね」みたいな面白みのないラインナップになってると思うけど…よかろうなのだ。まぁまぁわたし的見解も述べていくので最後まで聞いていってくださいませ。

それではどうぞ。

  • 第3位:虫食い戦

・音石によって矢で射られたネズミが超凶悪スタンド使いとなって、仗助&承太郎のWジョジョと戦うエピソード。動物のスタンド使いってどいつもこいつも強すぎる〜。そんなネズミにベアリング弾で対抗することになった二人。わたし"ベアリング"って言葉をこの話で初めて知ったんですが、どうやら本来は機械の軸受に使用される"鋼球"…雑に説明すると「すげ〜まん丸な球」…ってことらしい(詳しくはググってください)。空気抵抗が少ないからよく飛ぶ・命中率も高いって理由で採用したのかな?これを利用することで中〜長距離戦までカバーできることが分かりました。近距離型ながら精密動作性Aのスタプラさんならではですねぇ。精密動作性BのクレDはちょっと命中率落ちるみたい(仗助の集中力次第なところもあるが)。やっぱスタープラチナ、超器用だなって…。

・そして…ここの一番の見どころは「そんなカッコいい双眼鏡の持ち方ある!?」というような構えでネズミを狙う仗助の凛々しい姿ですね。それまで承太郎に比べておまぬけさんな描写をされていただけに、「やるときはやる」と、バシッとキメてるのが超カッコいい。

・ネズミ戦で改めて感じたのが、「承太郎と仗助は強さの種類が正反対」ということです。承太郎は「タイマンならどんな強い敵にも負けないタイプ」で、仗助は「後ろに背負うものがあると力を発揮するタイプ」なんじゃないでしょうか。攻めるのが得意な承太郎と守るのが得意な仗助ですね。しかし逆に言うと承太郎は「実は仲間がいないほうが強い」ということでもあり、実際6部ではそれが弱点に…(ネタバレのため自主規制)。仗助も、他に頼れる人がいるとそこまで本気にならないようなとこがあります("無敵のスタープラチナで〜"のときみたいに)。

承太郎がうっかり針に触ったり捨て身でネズミに向かって行けたのも、そんな仗助の性質を理解して頼りにしてたからなのかなぁ。と思ったけど、承太郎わりと3部の頃から後先考えてないとこあったな。

・あと地味に好きなのが、仗助が承太郎に対して「一緒にいると誇り高い気持ちになれる」って感じてるシーンです。なぜアニメでカットしたし…(泣)。この二人、お互いをどう思ってるのかってあんまり描かれてないので行間を読む必要があるのですが、ここは仗助の気持ちがはっきり言葉で書かれててベネ。承太郎も仗助をノセるのが上手くて、良いコンビだなぁと思います。もっと二人で戦うとこみたかったなぁ〜。

 

・ここ1位じゃないの?という声が聞こえてきそうですが、個人的に吉良戦のMVPは早人だと思ってるので、仗助のバトルって意味では2位です。

・破壊&修復バリア、「なおす」を利用した回避などなど、これまでのクレイジーDの応用力をフル活用したバトルが楽しめます。スタンドのスペックの高さと本体の状況対応力の高さが発揮されており、吉良も「なにをしてくるか予想のつかないスタンド」という評価していました。そうしてピンチと逆転がめまぐるしく入れ替わり、カタルシスを何度も感じる名勝負です。

・「俺の自動追尾弾」は「そ、そんなのアリ〜〜〜!?」って思うけどジョジョ世界のルール的にはぜんぜんアリだし、なにより、めちゃくちゃカッコいいから納得せざるを得ないッ!鉄塔戦で「流れ出た血は元(の持ち主の身体)に戻せない」ということで危うく高所から落下しそうになってましたが、「もう自分のものじゃない、乾いた血どうしならくっつけられる」のはスゴ味としか言いようがない。でもカッコいいからOKです!!!(大声)

・億泰との友情も吉良戦での見どころ。億泰がやられてしまっても、仗助は打ちひしがれることなく吉良と決着をつけるためすぐに気持ちを切り替えます。ここ、億泰が復活したときに初めて涙を流すんですよね。これがね…良い演出だなって…!!「友達なんだ!」って台詞を億泰が気絶してる(聞いてない)ときに言ったり、涙流すくらい嬉しいはずなのに悪態をついてみたり。大人から見ると、すごく爽やかな友情だな〜と思います。懐かしくて羨ましくてキラキラしてる〜…!相関図の仗助⇔億泰のところが「友人」とか「親友」じゃなくて「仲よし」なのもめちゃくちゃ好きです。

・復活した億泰がアッサリ空気弾を処理しちゃうのも、「スタンドバトルの勝敗は相性次第」というのがよく分かる流れですね。「爆破されたものを瞬時になおせる仗助」と「猫草を完封できる億泰」、完全にラスボスメタ能力をコンビにしたのって最初から計算されてたのかなぁ…??いや、計算されてなかったとしたらむしろその方がすごいな。

・ジョセフとの共通点がここにもあって、「ラスボスと直接対峙したがトドメを刺すには至らなかった」と、同じ結末になっています。地球の力で宇宙に追い出されたカーズと、杜王町の力であの世に追い出された吉良…「自分を生み出した世界そのものに拒絶された悪」って感じですかね。もちろんそこまで追い詰めたのはジョセフや仗助たちですが、5部以降特に強調されるようになる"運命"というものを感じるラストバトルになってます。

 

  • 第1位:ハイウェイ・スター戦

・みんな大好きハイウェイ・スター戦。わたしも大好き!!!街中をバイクで走り回るスピード感と、大コマや1ページ丸々使ったドラララのインパクが合わさったメリハリの強い展開が面白く、絵的にもかなりキマッてる一戦となっています。杜王港内の狭い通路や排水溝でのチェイスも、バイクというアイテムならではのシーンです。元ネタとなった楽曲『Highway Star』を聴きながら読むとより楽しめるかも。

・「攻防入れ替わりながら本体を倒そうとする」という過程が面白いジョジョバトルですが、ハイウェイ・スター戦はちょっと変わっていて、終盤までほとんど逃亡と防御。それなのにこんなに面白い。「追いつかれたら負け」という緊張感と、それに対してクレイジーDの破壊&再生能力を応用したピンチの切り抜け方がかなりクールです。「しかし『クレイジーD』!!」はマジで痺れた。絶対に追いつかれてたまるかという強かさ、絶対に赤ちゃんを傷つけないという優しさ、絶対になんとかしてみせるという対応力…仗助の魅力が全てつまってる名シーンだと思います…!!これはアレだな、この赤ちゃんも将来リーゼントにしたくなっちゃうやつ〜!

・裕ちゃんを律儀に一度治してからボコボコにしてるあたり、仗助の「自分で自分を許せない」ラインがなんとなく分かりますね。プライドというか。重ちーからお小遣い(笑)もらう時も同じような理由で拒否してました。「悪いことが嫌い」というよりも、「カッコ悪いことはやりたくない」みたいな。嫌な奴からイカサマで金を巻き上げるのはべつにカッコ悪くないから〜。世の中の善悪よりも自分の中の「カッコ良いこと・カッコ悪いことを行動基準にする」というのはいかにも不良構文。『クローズ』や『BOY』、『湘南純愛組!』などの90年代不良漫画が身近だった世代なのでこういうところも好きです。

・ところで仗助ってバイクの免許持ってるんですかね…。仗助の誕生日は5月-6月頃ではないか?とされていて、ハイウェイ・スター戦が7月頭くらいのはずなので…16歳になってすぐ教習所に行ったとしても…うん。そもそも乗り慣れてるみたいだし…たぶん無免だな。ま、不良だからねっ!良い子はマネしちゃいけません。

 

 

 

 


と、「推しシーン&ベストバウト」はこんな感じになりました。

4部は仗助の登場シーンに限らず好きなところがホントにたくさんあるので今後もちょいちょい語りたい。

 


ちなみに、推しシーンというより一番好きなシーンは「出しな……てめ〜の……… 『キラー………… …………クイーン』……を…」です。この…めっちゃ溜めるやん…!っていうのが…色んな感情がにじみ出ててグッとくるんですよね。シリーズの中でも一番好きなシーンかもしれない。

 


それでは、今回はここまで。

完全なる壁打ちひとり語りになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

よその方の「推し語り」を聞くのも大好きなので、わたしもあちこち巡ってみたいと思います。

 


おしまい。